ファション・デザイナーとして知られるアニエスべーが、アニエス・トゥルブレという本名で初監督を務める『わたしの名前は…』。このほど、アニエスベー自身がセレクトしたチラシビジュアルが公開となった。舞台はフランス・ボルドー地方。主人公の12歳の少女は父親から虐待を受けていた。ある日、学校の遠足で出かけた海辺で偶然停まっていたトラックに乗り込んだ彼女は、スコットランド人のトラック運転手と共に逃避行に出る。フランス語と英語、言葉が通じない2人は、次第に心を通わせていくが…。世界的ファッション・デザイナーであるアニエスべーが、アニエス・トゥルブレという本名で初監監を務め、10年以上前に新聞で読んだとある事件の記事を元に、少女とトラック運転手の交流を瑞々しいタッチで描く本作。このほど公開となった4種類のチラシは、日本オリジナルのものも含めアニエスベー自身がセレクトしている。映画の中のキーワードともいえる赤いトラックの前で佇む主人公の少女セリーヌが印象的なビジュアルを始め、登場人物の2人が食事しているシーンや海辺でのカットなどが魅了的なビジュアル、フランスのアーティスト、ジュリアン・ランゲンドルフによる日本オリジナルのイラストと、自身が世界的デザイナーなだけあり、どれも美しいチラシに仕上がっている。「ほんとうのことは、誰にも秘密」という意味深キャッチコピーが添えられ、ストーリーへの想像力が喚起される本作。公開を心待ちにしたい。『わたしの名前は…』10月31日(土)より渋谷アップリンク、角川有楽町ほか全国にて公開。