先日行われた第68回カンヌ国際映画祭において、邦画で唯一コンペティション部門に正式出品され、現地時間14日には綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずと、いまを咲き誇る女優たちがレッドカーペットを闊歩し、世界中を魅了した『海街diary』。このほど、鎌倉を舞台に四季折々の四姉妹の日常を描いた本作には、さまざまな姉妹の“あるある”が描かれていることが分かった。本作は、吉田秋生のベストセラーコミックを『そして父になる』の是枝裕和監督が映像化。鎌倉の祖母の残した家で暮らしている三姉妹が、ある日迎えることになった、幼いころに別れたきりの父が残した“異母妹”。海の見える街の色とりどりの四季の中で、彼女たちが傷つけ合いながら絆を結び、本当の家族になるまで積み重ねるかけがえのない瞬間を映し出していく。そんなリアルな家族の物語には、姉妹の日常のやり取りも丁寧に描かれており、特に姉妹を持つ人たちから共感の声が上がっているという。例えば、劇中で“誰が先にお風呂に入るか”で四姉妹がもめるシーン。家族に女性が多ければ多いほど、どの家庭でも毎晩のように繰り広げられる“プチ”ゲンカかもしれない。是枝監督は、よりリアルな姉妹像を描くため、実際に何組かの三姉妹を取材したそうで、彼女たちは「お風呂に入る順番を決めるとき、年上とかは関係なく、ほとんどの姉妹が(一番)短く入る人が先に入る」と答えたと明かしている。さらに、「一番のケンカ理由は何か?」といえば、自分が買った服を(ほかの姉妹に)最初に着られてしまうことだったそう。このエピソードは劇中でも、長女・幸(綾瀬さん)が買った服を次女の佳乃(長澤さん)が無断で着てしまい、言い合いになるシーンとして実際に登場する。そんな、クスっと笑えるやり取りや姉妹の“あるある”ネタなど身近に感じられるエピソードがたくさん詰まった本作。綾瀬さん、長澤さん、夏帆さん、広瀬さんが織りなす、1つ1つの出来事は何もかも愛おしく、心をほっこりさせてくれるに違いない。『海街diary』は6月13日(土)より全国にて公開。
【第39回アカデミー賞】『海街diary』作品賞に綾瀬、長澤ら4姉妹笑顔! 是枝監督は映画界への愛あるコメント 2016.3.5 Sat 13:15 第39回日本アカデミー賞授賞式が3月4日(金)に開催。是枝裕和…