「悼む人」で直木賞を受賞した天童荒太氏の代表作『家族狩り』。家族とは何か、生きるとはどういうことか、という問いに真正面から挑み、あまりに衝撃的な内容から映像化は不可能といわれてきたベストセラーが、構想7年の時を経て、遂に連続ドラマ化。“この夏の問題作”という触れ込みで始まった本作は、スタート当初からすでに話題を呼んでいます。ドラマでは、認知症の父と介護疲れの母を抱えながら、児童相談所で心理判定業務につく児童心理司・氷崎游子(松雪泰子)を中心に、高校教師・巣藤浚介(伊藤淳史)、警部補・馬見原光毅(遠藤憲一)らが登場。とある一家心中事件を発端に、3つの家族がそれぞれの問題と向き合いながら、交差していく様を描きます。本作に出演の篠田麻里子さんは、馬見原光毅の娘・石倉真弓を演じています。真弓は兄の自殺をきっかけに父・馬見原を憎み、傷害事件を起こした過去が。現在は更生して、夫、子供と幸せな生活を送るものの、未だ父親への反発を胸に秘めているという女性です。そんな難しい役どころに挑戦している篠田さんに、本作への取り組み方や撮影について語っていただきました。<『家族狩り』という作品の第一印象は?>――とてもインパクトのあるタイトルですが、最初の印象は?『家族狩り』というタイトルを他のキャストさんたちは「すごいタイトルだ」と思っていたみたいですが、私は“狩り”という響きから、“いちご狩り”などのアットホームな印象を受けていて(笑)。でも、よくよく“狩り”という文字を見て、衝撃的だなと思いました。――植田博樹プロデューサーが、原作を「読んでください」と伝えた人と「読まなくてもいい」と伝えた人がいると言っていたそうですが、篠田さんはどちらですか? お話をいただいて、原作を全部読みました。衝撃的な内容ですが、作品自体はすごく面白かったです。主役以外のキャラクターまで愛情が感じられるというか、役としてすごく立っていたことが印象的で。普通、主人公の周りのキャラクターはあやふやだったりするものですが、家族構成や行動、仕草まで、ひとつひとつ細かく描かれていました。ドラマと設定が少し違うところもありますが、原作を読んで参考になりましたし、すごく良かったなと思います。――タイトルにちなんで……、何か“狩り”たいものはありますか?この時期は桃が最高ですね(笑)。今しか食べられないですから、“桃狩り”に行きたいですね。あと夕張メロンも好きです。女性って、“今しかダメ”とか“期間限定”という言葉に弱いですよね。■インタビューの続きはこちら(※テレビドガッチへ)≫http://dogatch.jp/interview/640/02.html