1974年のテレビアニメ放送開始から40年以上、『宇宙戦艦ヤマト』は多くのファンを生み出してきた。その高い人気から、今日に至るまでいくつもの映像作品が作られている。その新たな映画の製作が9月8日にボイジャーより発表された。作品のタイトルは『STAR BLAZERS』(仮題)、海を越えてハリウッドで製作される実写映画となる。映画製作は、数々のヒット作を生み出してきたスカイダンス・プロダクションズ、監督はクリストファー・マッカリーの起用が決まっている。歴史の長い作品だけに、国内外のファンにとってかなりのサプライズに違いない。『宇宙戦艦ヤマト』は長年、日本で高い人気を誇っているが、実は米国でも1970年代から1980年代に『STAR BLAZERS』のタイトルでテレビ放送をされ、多くの熱狂的なファンを獲得した。そのひとりが今回の監督を務めるクリストファー・マッカリーである。『ワルキューレ』や『ユージュアル・サスペクツ』などの大ヒット作で知られるマッカリー監督だが、その原点のひとつに『STAR BLAZERS』がある。マッカリー監督は、子供の頃に大ファンだった本作の実写化企画を自分と縁のあるハリウッドの映画製作会社スカイダンス・プロダクションズに持ち込んだ。これが今回の映画企画につながった。スカイダンス・プロダクションズは、『スタートレック・イントゥ・ダークネス』や『ワールド・ウォーZ』などの大ヒット作を次々に送り出す製作会社として注目されている。『STAR BLAZERS』はビッグバジェットの超大作として製作され、ハリウッドメジャーによる世界配給を目指すという。マッカリー監督が現在撮影中の『ミッション・インポッシブル5』が完成し次第、映画制作を開始する予定だ。スカイダンス・プロダクションズCEOのデイビッド・エリソンは、映画公開時期について「はっきりとは言えないが、2017年か2018年には公開したいと思っている」としている。マッカリー監督は本作について、「このような素晴らしい作品をまかせてもらえるなんてすごく光栄です。日本で公開されるのが待ちきれません。みなさんにお会いできるのを楽しみにしています」と語る。また、「好きなキャラクターは沖田艦長と地球防衛軍の斉藤隊長です」とその熱い想い入れも披露する。一方、デイビッド・エリソンは「素晴らしい登場人物、アクション、ストーリーをベースに、現在のテクノロジーとマッカリー監督の才能を組み合わせたら良い作品になることは間違いないですよ」と本作に高い意欲見せる。近年、日本の人気アニメやマンガ、ゲーム、小説のハリウッドでの映画化は、必ずしも珍しいものではなくなっている。そうした中からヒット作も誕生している。それでも『宇宙戦艦ヤマト』のハリウッド実写映画化には、他の作品にはない感情を彷彿させる。それは『宇宙戦艦ヤマト』が日本のSF、アニメ、マンガ、特撮などにも多大な影響を与え、現在の日本のポップカルチャーの原点のような存在だからだ。そんな作品をハリウッドがどう映像化するのか?映画の完成が待たれる。『STAR BLAZERS』 (仮題)監督: クリストファー・マッカリー 製作会社: スカイダンス・プロダクションズエグゼブティブプロデューサー(製作総指揮): 西崎彰司、デイビッド・エリソン プロデューサー: ダナ・ゴールドバーグ、クリストファー・マッカリー、ジョシュ・ケイ・クライン 公開日: 2017年~2018年頃上記画像は『宇宙戦艦ヤマト2199』より(c)西崎義展/2014宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会