「花子とアン」『ガッチャマン』などの鈴木亮平と、一般オーディションから選ばれたラッパーのYOUNG DAISをW主演に、90年代を席巻した漫画家・井上三太の代表作を園子温監督が映画化した『TOKYO TRIBE』。このほど、本作の主題歌をアーティストのAIが担当することが明らかとなった。本作の舞台は、様々なトライブ(族)が街を暴力で支配しながらお互いの縄張りを奪い合う、近未来の“トーキョー”。「ブクロ WU-RONZ」のトップ・メラ(鈴木亮平)と「ムサシノ SARU」に所属する海(YOUNG DAIS)が、“トーキョー”中のトライブを巻き込みながら一大抗争を繰り広げていくという、壮絶なストーリーだ。しかも、常にセンセーショナルな作品で日本のみならず世界のファンを驚愕させてきた園監督が、今回、伝説的コミックといわれる原作を超える表現方法として選んだのが、“セリフをラップで奏でる”という大胆不敵な手法。劇中では役者もラッパーも関係なく、鈴木さん、YOUNG DAIS、窪塚洋介、佐藤隆太、染谷将太や叶美香、中川翔子、でんでん、竹内力ら登場人物がほぼ全員、ラップに挑戦。HIPHOPに乗せてフリースタイルラップを披露しながら闘いまくるという、世界初の“バトル・ラップミュージカル”ともいえる新ジャンルを確立させた。そんな本作に、自らメロディラインを作詞して参加したのが、AI。2005年「Story」の大ヒットの後、2009年には「BEST A.I.」でオリコン1位を獲得。「ハピネス」が250万ダウンロードを達成したことも記憶に新しい。90年代後半からファッション誌「boon」に連載され、ストリートカルチャーを牽引していた原作について、AIは「ちょうど私が東京に引っ越してきたころ、自分はもちろん周りの友達がみんな読んでいた凄い漫画。それを園監督が映画化と聞いて、これはヤバイことになるなと!」と期待に胸を膨らませていたことを告白。もともと園監督作品のファンだったそうで、「普段、絶対に見られない光景を見せてくれるから大好きで。今回の作品も、本当にヤバイ! ヤバイという言葉がぴったりな作品」と興奮気味で、「今回のオファーは、“希望(HOPE)”というキーワードを入れてほしいとリクエストを受けて、エンディングのメロディの部分と歌詞を書いて、歌を歌いました。主題歌が流れた瞬間は嬉しかった」とその喜びを語っている。 さらに、「この映画でしか集まらない日本のHIPHOP界を支えるラッパーたちがオールスター出演しているので、そこに注目して観てもらいたいです。そして、登場するキャラクターが、みんなカッコいいので、若い人は真似をしたくなるかもしれないですが、メラ(鈴木さん)や『シヴヤWARU』を真似しないように! ラブ&ピースな海くん(YOUNG DAIS)を見習ってください(笑)」と本作の見どころについてコメントした。AIのほか、YOUNG DAIS, SIMON, Y'S も参加した主題歌「HOPE - TOKYO TRIBE ANTHEM」が、攻撃的なHIPHOPサウンドに乗って豪華キャストが暴れまくる本作を、きっちりと締めてくれるに違いない。『TOKYO TRIBE』は、8月30日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。「HOPE - TOKYO TRIBE ANTHEM」は7月23日(水)より配信開始、本楽曲入りサウンドトラックアルバムは8月20日にCD発売&配信予定。