今年、第67回を迎えるカンヌ国際映画祭は、オスカー女優ニコール・キッドマンが、かの“ケリー・バッグ”の生みの親でハリウッド女優からモナコ大公妃へと転身した故グレース・ケリーに扮する『Grace de Monaco』(原題)が、オープニングを華麗に飾る。
さらに「コンペティション部門」には、ジャン・リュック・ゴダール、ケン・ローチ、デヴィッド・クローネンバーグ、マイク・リー、ダルデンヌ兄弟といった名匠のほか、俳優のトミー・リー・ジョーンズ、クロエ・グレース=モレッツ主演作『Clouds of Sils Maria』(原題)で挑むオリヴィエ・アサイヤス、『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス、『マネーボール』のべネット・ミラー、『わたしはロランス』のグザヴィエ・ ドランらも名を連ねているだけに、河瀬監督は「錚々たる監督たちと肩を並べて、カンヌの日差しの中に立てることを非常に喜ばしいと思っています」と、喜びもひとしおの様子。