映画『ねこにみかん』に主演の黒川芽以さん。映画をはじめ、ドラマ・舞台と幅広く活躍する女優の黒川芽以さんの出演映画『ねこにみかん』。黒川さんは本作で実力派若手俳優の大東駿介さんとのW主演を務めました。この物語は和歌山県の有田川町(有田市)に住む不思議な絆で結ばれた一つの家族を通して、「家族とは?」「親子とは?」「愛とは?」など、普遍のテーマを真摯に見つめたヒューマンドラマです。黒川さん演じるヒロインの小野田真知子は、都会生れの女の子。婚約者の智弘(大東駿介)の帰省に付き添って、和歌山にある彼の実家を訪れたが、そこで目にしたのは智弘の家族のいびつな関係。お互いに干渉しないことで微妙なバランスを保っていたものの、真知子の出現によって、その関係が変わっていく…というストーリーです。撮影はオール和歌山ロケ、山間の美しい風景も印象的なこの作品。出演者&スタッフと寝食を共にし、撮影に没頭した日々をふり返っていただきながら、本作の魅力、見どころを黒川さんに語っていただきました。<ヒロインに抜擢! 台本と役作りについて>映画『ねこにみかん』は有田川町の豊かな自然の中で、家族、愛、親子という普遍のテーマにスポットを当てたヒューマンストーリー。“父一人、母三人、子四人”という婚約者・智弘の不思議な家族に戸惑いながらも次第に心を通わせていくという真知子役を演じた黒川さんに、初めて台本を読んだ時の印象やヒロイン・真知子の心情について語っていただきました。――ヒロイン小野田真知子役に! 台本を読んだ第一印象は?今までにない形の家族を描いた作品ですごく面白いなと思いました。少し自分と重なるところもあり、ぜひやらせていただきたいと思いました。――戸田監督やもう一人の主役・大東駿介さんとはどんなお話をされましたか?撮影に入る前に、戸田監督と智弘役の大東さんと私の三人で家族について深く語り合いました。作品に対しての理解や役作りをするにあたって、その時間はすごく大事だったと思います。和歌山ロケに入ってからも、役者陣と監督とで話し合う時間がありました。監督自ら「台本の中で気になるところがあったら言ってくれ」とおっしゃって下さり、皆で意見を出し合ったこともありました。――真知子という役は、ある意味視聴者の目線だと思いますが、どのように演じようと考えましたか?東京出身で普通の感覚の真知子は、父子家庭で育ったこともあって“家族”というものに対して理想を持っている女の子。皆で食卓を囲むというような“絵に描いたような家族”に憧れていたと思うのです。普通の感覚ですが、普通の女の子より家族に対しての理想が強い子、というところをまずは認識しました。それから、智弘の家族と触れ合うことになるんですが、特に三人のお母さん(ハハ・ママ・カカ)とのやりとりで、「もし母親がいたらこんな感じだったのかな?」という母への思いを重ねて接しているところもあるだろうなと思いながら演じました。――そんな母たちとのやりとりで印象に残っているシーンは?お味噌汁をいただくシーンですね。真知子は自分の母と重ねて見ていて、少し子供に戻ったようなシーンだったと思います。――真知子を演じるうえで難しかったところは?彼女は、基本的には言いたいことを言える子だと思います。私だったら言えないようなことをストレートに伝えられる。劇中でもチチから「素直でええ子やね」と言われていますが、そういう部分で面白い子だと思います。そこは自分と違う性格なので、少し難しかったです。■インタビューの続きはこちら(※テレビドガッチへ)http://dogatch.jp/interview/596/02.html