環境汚染を続ける大企業をターゲットにした環境テロリスト集団に潜入する女性エージェントを主人公に、予測できないエッジ・サスペンスとして早くも話題となっている『ザ・イースト』。エレン・ペイジやアレキサンダー・スカルスガルドら個性派が出演する本作の【ココが見どころ】をご紹介!本作は、環境汚染や健康被害をもたらす大企業に過激な報復を行う環境テロリスト集団「イースト」へ潜入捜査を命じられた元FBIエージェントが、任務と正義の間で揺れる姿を描く。【環境テロリストって?】タイトルにある〈イースト〉とは、環境テロリスト集団名。テロリストというと一般的には政治的な理由で要人を暗殺する者を指すけれど、イーストのメンバーが狙うのは環境を破壊している人たち、自分たちの利益優先でほかの多くの人が苦しんでいても平気な人たち、そういう人たちに自分たちがばらまいている害を知らしめるために「罪を犯した者には、犠牲者と同じ恐怖を味わわせる」と、活動している集団だ。また“環境”テロリストというだけあって生活はかなりエコロジー。ゴミであっても食べられるものは食べる、身体を洗うのは川という徹底ぶり。そこに“贅沢”という二文字は欠片もない。あまりにも究極な生活すぎて便利な世の中に生きている人にとっては想像を絶する生活だけれど、いつの間にか、自分たちもそうあるべきなのかも…と思わせてしまうのがこの映画の怖さであり面白さ。観終わった後に自分の考えがどれだけ変わっているのかをチェックしてみてほしい!【仕事と恋愛で揺れ動く女心】エレン・ペイジの演じるイジー。潜入捜査で彼らのアジトに入り込んだサラ、どちらもいつのまにか集団に染まっている女性として描かれる。イジーの場合は、あるきっかけで自分の生きる場所に疑問を感じテロリスト集団に加わっているけれど、彼女を留まらせているのはそれだけではなくて…。リーダーのベンジーの存在も大きい。演じるのはアレキサンダー・スカルスガルド。日本ではまだ馴染みのない俳優ではあるももの『メイジーの瞳』など出演作が続く注目の俳優のひとりだ。最初は無精ひげにお世辞にも綺麗とは言えない格好なのに、ビシッとスーツを着ると、あらまあ、いい男! というわけで、会社とテロ集団、正義と悪の間で揺れ動くだけじゃなく、彼氏とベンジーの間で揺れ動くサラの葛藤は女性をよりハラハラ・ドキドキさせる。危険な男ほど魅力的で、障害があるほど惹かれてしまう、ラブストーリーにはよくありがちな設定がこの映画にもしっかり描かれているので、女性にも、いや、女性にこそオススメです!『ザ・イースト』は2014年1月31日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、新宿シネマカリテほか全国にて公開。