『タクシードライバー』('76)『グッドフェローズ』('90)といった映画史上に輝く幾多の名作を世に送り出し、ハリウッドの黄金コンビと謳われた巨匠マーティン・スコセッシと名優ロバート・デ・ニーロ。さらに、『レオン』('94)『グラン・ブルー』('88)で世界中を魅了したカリスマ的なフィルムメーカーであり、プロデューサー&脚本家としても『トランスポーター』シリーズ、『96時間』シリーズなどを大ヒットさせてきたリュック・ベッソン。この映画界を代表する超大物3人による初コラボレーションで、かつて誰も観たことのない“ファミリー”を描いた話題作『マラヴィータ』の予告編が到着した。予告編のナレーションを担当するのは、TVバラエティ「人志松本のすべらない話」「嵐にしやがれ」でおなじみの若本則夫。渋いお声で語るのは「父親は元マフィア。この家族、全員ワケあり」。そう、この“ファミリー映画”、元マフィアの父親・フレッド(デ・ニーロ)を始めとするブレイク一家が、家族ともどもFBIの証人保護プログラムを適用され、偽名を名乗って世界各地の隠れ家を転々としてきたシーンから始まる。アメリカのブルックリンの下町からフランス・ノルマンディー地方の田舎町に引っ越してきたブレイク一家は、新天地でごく普通の家族として生きようとするものの、スーパーを爆破してしまう妻・マギー(ミシェル・ファイファー)、テニスラケットで同級生を殴り倒してしまう娘・ベル(ディアナ・アグロン)、昔の血が騒ぎバットが折れるほど人を殴る父親のフレッド…と、全員がそろいもそろって、普通じゃない! ロケットランチャーが発射され、屋敷が豪快に爆破されるなど、どう見ても普通ではない映像が、人気ロックグループ「Muse」の「Feeling Good」のBGMに乗せられ、次々と映し出される。『ダーク・シャドウ』においても55歳と思えぬ美貌で魅せたミシェルと「glee/グリー」のクイン役で人気沸騰のディアナ、仕事とはいえ、このファミリーを監視しなければならないFBI捜査官にトミー・リー・ジョーンズときては、もはや何が起こっても不思議ではない。さらには、まるでマフィアのような“ファミリー”が本物のマフィアのファミリーに立ち向かうスリルとユーモアたっぷりのクライマックス。デ・ニーロがアル・カポネに扮した『アンタッチャブル』('87)や、スコセッシとの名作『グッド・フェローズ』に対する、ベッソン監督のオマージュっぷりが心に迫ってくる仕掛けも楽しめる。この映画を引っさげ、父・フレッドを務めたデ・ニーロが6年ぶりに来日するのも、もうまもなく。奇想天外なスリルとユーモアが凝縮された予告編で、“ワケあり”ファミリーをチェックしておいて。『マラヴィータ』は、11月15日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。
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