日時:10月2日(水)18:30開場/19:00開映
場所:東商ホール(東京・有楽町)
作家になる夢を諦めた高校の国語教師・ジェルマンは、凡庸な作文添削にうんざりしながら毎日を送っていた。新学期を迎えたばかりのある日、生徒・クロードが書いた作文に心をつかまれる。クラスメイトとその家族を皮肉たっぷりのトーンで描写したものだったが、ジェルマンは人間観察の才能を感じ取り、クロードに小説の書き方を個人指導していく。ジェルマンの手ほどきにより才能を開花させたクロードは、クラスメイトの家の中を覗き見、美しい母親を観察して次々と“新作”を提出してくる。次第にクロードの紡ぎ出す物語に絡め取られたジェルマンは、“続き ”を求めて歯車を狂わせてゆく――。
本年度のフランス映画祭をオープニング作品として飾った、フランス映画界の旗手フランソワ・オゾン監督の最新作『危険なプロット』が10月19日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開される。『焼け石に水』『8人の女たち』などで戯曲を映像化してきたオゾン監督が手がけた本作は、審美眼を持つ高校教師・ジェルマンと文才に恵まれた生徒・クロードとの緊張感漂うやりとりが見どころ。フランスの大俳優ファブリス・ルキーニを始め、アカデミー賞ノミネートのクリスティン・スコット・トーマスら名優たちに並び、本作のキーマンとなる才能に恵まれた生徒役に抜擢されたのは、新鋭エルンスト・ウンハウワーだ。人間が持つ毒と日常に潜む狂気を、ユーモアを交えて炙り出す極上の大人サスペンス。こちらの公開に先駆けて『危険なプロット』試写会に10組20名様をご招待。
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