『シコふんじゃった。』、『Shall we ダンス?』と、誰もが楽しめる作品から、『それでもボクはやってない』、『終の信託』といった社会派作品まで、その卓越した観察眼と徹底した取材で数々の名作を世に送り出してきた周防正行監督の待望の最新作『舞妓はレディ』の製作が決定した。
今回、周防監督が選んだ舞台は、京都の花街。京都・花街(かがい)を舞台に鹿児島生まれ、津軽育ちの少女が、美しい舞妓を目指して成長していく姿を描く。20年前から本作の企画を温めていたという周防監督は『ファンシイダンス』、『シコふんじゃった。』に続くエンターテインメント作品第三弾を作るべく“舞妓”に注目し祇園を中心に取材を進めていたが、監督のイメージにピタリとはまる女優が見つからず、そのうちに“社交ダンス”の世界を描くもうひとつの企画が立ち上がり、あの『Shall we ダンス?』の制作となったのだそう。
本作への意気込みについて、上白石さんは「決まってから3、4か月はドッキリかと思っていました」と言いつつも、「初めての主演で不安もありますが、素敵な舞妓姿が見せられるように頑張ります」と語り、周防監督も「『Shall we ダンス?』は中年のおじさんの冒険の話でしたが、今度は少女の冒険の物語。自分と違う世界に足を踏み入れて、そこでいろいろな経験をつんでいきます。僕のこれまでの集大成で、笑いあり、涙あり、音楽的要素もありと、エンターテインメントというものにどっぷり浸かって作ってみようと思っています。お客さんが映画館で彼女を観たとき、“1人のスターが誕生した”と思ってもらえるような映画にしたい」と本作への自信と上白石さんへの期待をコメント。