今月23日(土)より開催中の第5回「沖縄国際映画祭」にて、アジア最大の短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」(以下、SSFF&ASIA)とのコラボレーション作品『死神失格』が上映され、出演したなだぎ武と中越典子、さらに渡辺世紀監督が舞台挨拶に登壇した。本作は、今年で5周年を迎えた「沖縄国際映画祭」と15周年を迎えた「SSFF&ASIA」のコラボレーション企画第1弾として製作された本作。急患の男を手術中に突然現れた、死神(なだぎ武)。オペ室に閉じ込められてしまった医者とその助手、そして患者とその妻。それぞれ胸の内に様々な思いを抱えた彼ら4人に死神は、命の選択を迫るのだが…。本作は、iTunesでの短編売り上げ1位を記録した木下優樹菜主演『ゆっきーな』のメガホンをとった渡邊監督が描くダーク・ファンタジー・コメディ。上映時間20分という短い時間の中で究極のサスペンス、なだぎさんが繰り出す笑い、夫婦の間に生まれる歪み…と、長編作品にも劣らない濃厚なストーリーが繰り広げられる。登壇したなだぎさんは、劇中と同じ死神の装束で登場。「これまでいろんなキャラクターをやらせてもらいましたが、人間じゃないキャラクターは初めて」と長い芸人人生の初体験を嬉しそうに語る。この日、なだぎさんも観客と共に初めて本作を鑑賞したが、驚きの事実が発覚。「『(死神は)もっと引け腰なキャラクターで』とか監督にはこだわりがあって、すごくこだわって撮ったシーンもいっぱいあったんですが…今日観たら全部カットされてて、後ろの席で怒ってました!」と渡邊監督をジロリ。「…すいません。絶対言われると思ってました」と恐縮しきりの渡辺監督。そんな2人のやり取りに爆笑する中越さんだったが、なだぎさんから驚きの暴露が飛び出す。「みなさんと一緒に(本作を)観るために後ろの方の席に行こうとしたときに、目の前で中越さんがコケるの見てビックリしました! 女優さんがあんなにガッツリコケるの久々に見ました(笑)。これが見れただけでも、沖縄に来た意味がありました」と大喜び。中越さんは、「沖縄でみなさんに観て頂けて、本当に胸がいっぱいです。楽しんで頂けたか不安ですが…」と挨拶したが、すかさずなだぎさんから「不安とコケた恥ずかしさでいっぱいんじゃ」とツッコミを入れられていた。「第5回沖縄国際映画祭」は3月30日(土)まで開催。