そしてもう一つの興味深い瞬間は、ある賞でタイ受賞があったことです。マーク・ウォールバーグが音響編集賞を発表するときに、彼は2人の受賞者がいると言いました…そしてみな最初、それは彼の冗談だと思っていたのです。なぜなら、彼はそれまでテッド(司会者であるセス・マクファーレンの映画『テッド』のメイン・キャラクター)とずっと冗談を言い続けていたのですから。しかし、すぐにマークが真剣であったことが皆にも分かりました。彼は音響編集賞受賞者として『ゼロ・ダーク・サーティ』と『007 スカイフォール』の名を読み上げたのです。そう、そこで私はアカデミー賞でこれまでにタイ受賞はどのくらいあったのだろうか…? という疑問を持ちました。その答えは、この夜を含めて6回です。初めての年は1932年、主演男優賞でウォーレス・ビアリー(『ザ・チャンプ』)とフレドリック・マーチ(『ジキル博士とハイド氏』)、そして次は1968年の主演女優賞でキャサリン・ヘップバーン(『冬のライオン』)とバーブラ・ストライサンド(『ファニー・ガール』)です。そしてドキュメンタリー賞には過去2回のタイ受賞があり、それが1949年の『A CHANCE TO LIVE』(原題)と『So Much for So Little』、そして1986年の『Artie Shaw: Time Is All You've Go』(原題)と『Down and Out In America』(原題)です。