第85回アカデミー賞で作品賞を始め、5部門でノミネートされた『ジャンゴ 繋がれざる者』。同賞の脚本賞にノミネートされたクエンティン・タランティーノ監督が来日を果たし、2月13日(水)、東京・新宿ピカデリーで開催されたプレミア上映会の舞台挨拶に立った。客席の通路を疾走しながら「ハロー、トウキョウ! タランティーノがキタ!!」といきなりハイテンションに挨拶したタランティーノ監督は、間髪入れず「日本に初めて来てから、もう20年くらい経つ。日本はタラちゃんズホーム」と絶叫。アカデミー賞発表を目前に控える心境を「爪を噛んだり、酒を飲みながら待ってるよ」とマシンガントークが止まらない。映画は1858年のアメリカ南部を舞台に、賞金稼ぎと手を組んだ男・ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)が、農園の領主で極悪人のキャンディ(レオナルド・ディカプリオ)のもとで奴隷として働く妻を救うため、壮絶な戦いに身を投じる姿を描く。タランティーノ監督が本作の脚本を書き始めたのは、前作『イングロリアス・バスターズ』のPRで来日した2009年のこと。「日本には、西部劇のサウンドトラックが豊富に揃っている。20枚くらい買って、ホテルで聞いていたら、ふと最初のワンシーンが頭に浮かんだんだ。実際の映像も、その時のイメージとさほど大差はないはずだ」と明かしていた。翌日にバレンタインデーを控える中、イベントではキャノン砲からチョコレート弾が飛び出すという、タランティーノ作品らしい演出も。次々と発射されるチョコレートに、観客は大盛り上がりだったが「もし俺がセッティングするなら、もっと大きなバズーカを用意したよ」とここでも“らしい”発言が飛び出した。ちなみにバレンタインの思い出を聞くと「小学3年のときに、好きな女の子とカードの交換をしたよ」と現在のワイルドぶりからは想像できない、ピュアなエピソードも披露された。『ジャンゴ 繋がれざる者』は3月1日(金)より丸の内ピカデリーほかにて全国公開。
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