『ももいろそらを』鑑賞。軽はずみな行動や何気ない嘘が、思っていたよりも人を傷つけてしまったり。自分の気持ちがよく分からなくなって、何かモヤモヤしたり。友達なんだけど、どこかで下に見ていたり。若さゆえの純粋さと残酷さが同時に画面に映っていた。女子高生3人のデフォルメしたキャラと“らしい”台詞の数々に、最初はやや戸惑う。ただ、これも計算された演出なのかもしれない。彼女たちの会話や行動がしだいに自分の気持ち(記憶)とリンクして、だんだんと普遍的な感情が伝わってくる。主人公の心が大きく揺れる終盤、モノクロの画面が鮮やかに色付いたように見えてくる。手鏡を取り出し、ヘアピンで前髪をとめる。この一見、何てことなさそうなシーンにドキっとした。