『96時間/リベンジ』鑑賞。特殊な戦闘能力を持つ、元CIA工作員。とにかく強い。ただし、究極の親バカ。96時間シリーズが面白いのは、父親のキャラクターが確立したから。娘への異常なまでの愛情は、観客の共感を呼び、少しのユーモアを与える。この序盤の前フリが非常に効果的。観客も父親と同じ気持ちになって、娘と妻の救出劇を見届けることになる。前作に引き続き、ストーリーはいたってシンプルで予想の範囲内。それでも感情が乗っている分、ハラハラ、手に汗握る。特に中盤のイスタンブール、バザールの屋上のくだりには満足。娘キム演じるマギー・グレイスの活躍も個人的には嬉しい。またある場面で、『DRIVE』でも使われた「Tick Of The Clock」が流れてニヤリ。父親は超几帳面で、無駄な時間は使わない。彼の完璧な仕事さながら、この映画も92分という絶妙の尺で幕を閉じる。