「頼みがある。私が宇宙に帰るのを⼿伝ってもらえないだろうか︖」⻄暦2049年、夏。阿佐ヶ⾕団地に住んでいる⼩学4年⽣の沢渡悠真は、間もなく地球に⼤接近するという“SHⅢ・アールヴィル彗星”に夢中になっていた。そんな時、沢渡家の⼈⼯知能搭載型家庭⽤オートボット・ナナコが未知の存在にハッキングされた。「⼆⽉の黎明号」と名乗る宇宙から来たその存在は、2022年に地球に降下した際、⼤気圏突⼊時のトラブルで故障、悠真たちが住む団地の1棟に擬態して休眠していたという。その夏、⼦どもたちの極秘ミッションが始まった――。 「アフタヌーン」(講談社刊)にて連載され、星雲賞候補にもなった傑作SFジュブナイル漫画「ぼくらのよあけ」のアニメーション映画化。
黒川智之