アフガニスタンを舞台に、子供たちの視点から戦争の愚かさ、戦争が人々の心に与える傷を描き出した『子供の情景』が昨月より岩波ホールを始め全国各地で公開され、好評を博している。これを記念して5月23日(土)、岩波シネサロンにてアフガニスタンの最新の状況と未来の展望を語るレクチャーが開催され、アジアプレス・インターナショナル代表のジャーナリスト野中章弘氏、ジャパンプレス出身のジャーナリスト・山本美香氏、日本国際ボランティアセンターの長谷部貴俊氏の3名が出席。会場には定員を超える70名もの人々が来場した。
24日夜(現地時間)、受賞結果が発表された。大方の予想どおり、最高賞パルムドールに輝いたのはミヒャエル・ハネケ監督の『WHITE RIBBON』(原題)。また、『ANTICHRIST』(原題)で難役に果敢に挑戦した、シャルロット・ゲンズブールが女優賞に輝いた。「母と、天国の父に捧げます」と、授賞式では母ジェーン・バーキンと父セルジュ・ゲンズブールへの感謝を述べ、満面の笑みを浮かべた。
現地時間23日の夜、『MAP OF THE SOUNDS OF TOKYO』(原題)の公式上映が行われ、主演の菊地凛子がレッドカーペットに登場した。菊地さんはシャネルの新作という白いシフォンのロングドレスに、15センチ以上はありそうなハイヒール姿。カンヌのレッドカーペットは世界デビューなった『バベル』のお披露目以来、3年ぶり。前回は無名だった彼女も、今回はファンからサインを求められて笑顔で応じるなど、いまや国際派女優として、日本を代表する顔となった。途中、柔らかいシフォンの裾が靴に絡んでしまい、転びそうになるハプニングもあったが、彼女の照れた笑顔が会場前のスクリーンに大写しになると、ファンから歓声と拍手が上がった。
昨年1月、ヒース・レジャーが撮影中に急逝し、彼の遺作となったテリー・ギリアム監督作「Dr.パルナッサスのイマジナリウム」(原題)が22日、カンヌでそのベールを脱いだ。
先行して公開された宮城県内で大ヒットを記録している、伊坂幸太郎の人気小説の映画化作品『重力ピエロ』が5月23日(土)、ついに全国公開を迎えた。都内の劇場にて初回上映後に舞台挨拶が行われ、主演の加瀬亮に岡田将生、小日向文世、鈴木京香、吉高由里子、岡田義徳ら主要キャストに、森淳一監督、企画・脚本の相沢友子が登壇した。
今年のコンペティションの棹尾を飾る『MAP OF THE SOUNDS OF TOKYO』(原題)に主演した菊地凛子が、監督のイサベル・コイシェ、相手役のセルジ・ロペスと共に23日(現地時間)、公式記者会見に登壇した。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのロバート・ゼメキス監督によるディズニーの最新映画『Disney's クリスマス・キャロル』の特別映像初披露が5月18日(現地時間)に行われ、初夏のカンヌに映画の舞台である雪のロンドンの街角が出現! 出席者の度肝を抜いた。ゼメキス監督に主演のジム・キャリー、コリン・ファースに夫ショーン・ペンとの離婚騒動の渦中にあるロビン・ライト・ペンも出席してイベントが行われた。
買っても買っても止まらない! ファッション・ジャーナリストを目指すお買いもの中毒の主人公が、幸せを求めて恋に仕事に奮闘する姿を描いたロマンティック・コメディ『お買いもの中毒な私!』が5月30日(土)より公開される。これに先駆け5月21日(木)、本作のジャパン・プレミアが開催! 専属“宣伝スタイリスト”に就任した山田優のプロデュースによるファッションショーが盛大に行われ、会場は大きな盛り上がりを見せた。
カンヌの華はやっぱりブランジェリーナ! 現地時間20日夜、クエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』の公式上映が行われ、主演のブラッド・ピットがアンジェリーナ・ジョリーと共にレッドカーペットを飾り、会場前に集まった数千人のファンを熱狂させた。
今年のコンペの目玉というべき、クエンティン・タランティーノ監督、ブラッド・ピット主演の『イングロリアス・バスターズ』が、現地時間の20日上映された。上質な作品は多いものの今年のカンヌは華やかさに欠けていただけに、ブラピとタランティーノをはじめ、共演のマイク・マイヤーズ、マイケル・ファスベンダー、ダイアン・クルーガーらスターの登場に、公式会見には入りきれないほど多くの記者が詰めかけ、大いに盛り上がった。
2000年に公開された日本発のフルデジタルムービー『BLOOD THE LAST VAMPIRE』を原作に、人類の滅亡を懸けた、一人の少女の戦いを描いた『ラスト・ブラッド』。5月29日(金)の公開を前に、歌手そしてタレントとして活躍するmisonoを迎えて本作のヒット祈願イベントが開かれた。
5月の頭から全米で公開され、オープニング週末3日間で8,508万ドルを稼ぎ出したのを始め、世界各国でヒットを記録している『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』。そのうち、南米・ブラジルでもシリーズの歴代オープニング記録を塗り替える盛況ぶりを見せているが、このブラジルでの公開を前に、主演のヒュー・ジャックマンが現地を訪問。彼の地のサッカー界が生んだスタープレイヤー、ロナウドと対面した。
カンヌ国際映画祭批評家連盟賞を受賞した『M/OTHER』('99)や、全編フランス語で撮影した『不完全なふたり』などで世界的に注目を集める諏訪敦彦。彼がフランスの名優イポリット・ジラルドと共同監督で完成させた家族ドラマ『ユキとニナ』が、現在開幕中の第62回カンヌ国際映画祭の監督週間に正式出品。15日(金)に上映され、記者会見が開かれた。