『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』や『イノセンス』など絶大な影響力と人気を誇る映画監督、押井守。その彼が執筆した小説「立喰師列伝」の映画化で、昨年公開された『立喰師列伝』の続編となる『真・女立喰師列伝』が、日本映画・ある視点部門に出品され、10月21日(日)の上映前に舞台挨拶が行われた。押井監督を始めとする神谷誠、神山健治、辻本貴則、湯浅弘章ら、本作の監督陣に加え、佐伯日菜子、安藤麻吹、藤田陽子、兵藤まこら、本作のヒロイン陣の総勢9名が登壇、それぞれに作品をアピールしてくれた。
渋谷を舞台に、ファイトパーティを運営している若者たちと地元のヤクザ、関西ヤクザと、彼らが非合法に営業しているカジノを襲撃した強盗団に南米マフィア…と、あらゆる裏組織が入り乱れ、それぞれの思惑が錯綜するスピーディなエンターテイメントムービー『ヒート アイランド』。垣根涼介の同名人気小説を原作にした本作が10月20日(土)に初日を迎え、主演の城田優扮するアキが率いるチーム、ギルティのメンバーを演じた木村了、小柳友、浦田直也、鈴木昌平に、渋谷を仕切るヤクザ・麻川組の組長を演じた豊原功補、南米マフィアの子分に扮したパパイヤ鈴木、そして強盗団のボスを演じた伊原剛志ら出演陣のほか、原作者である垣根さん、脚本を担当したサタケミキオ、片山修監督の総勢11名が舞台挨拶を行った。
築40年の安アパートの部屋の壁に突如として出現した2つの穴。その部屋に住む、小説家の真木栗勉(まきぐり べん)は、穴から毎日のように若い女が住む隣の部屋を覗き込み、その女の虜になっていくが…。山本亜紀子による異色のホラー小説「穴」を映画化した『真木栗ノ穴』。2日目を迎えた東京国際映画祭で、「日本映画・ある視点」部門に出品された本作の上映が行われ、舞台挨拶に主演の西島秀俊、粟田麗、木下あゆ美、そして監督を務めた深川栄洋が登壇した。
2003年に大ヒットを記録した『ディープ・ブルー』、そしてNHKで放映され驚異的な視聴率を獲得した「プラネット・アース」。環境保護が声高に叫ばれる昨今、ネイチャー・ドキュメンタリーの人気も急激に高まってきている。そんな中、前出の2作品のスタッフが再結集して製作されたのが『アース』である。特別上映作品として出品された本作のマーク・リンフィールド監督(写真右)とプロデューサーのソフォクレス・タシオリス両名が上映前に舞台挨拶を行った。
多方面で活躍する松尾スズキが、自らしたためた小説を映像化した『クワイエットルームにようこそ』が10月20日(土)、ついに公開初日を迎えた。初回上映後の舞台挨拶に松尾監督をはじめ主演の内田有紀、宮藤官九郎、りょうが登壇。満員御礼の会場は大興奮に包まれた。
10月20日(土)に開幕した東京国際映画祭において、中国映画を通じて中国の姿をより多くの日本人に知ってもらうための試みとして企画された「2007東京・中国映画週間」。そのオープニングセレモニーが21日(日)に行われた。セレモニー直後に上映される『雲水謡』に主演したチェン・クンとイン・リー監督をはじめ、中国映画代表団のメンバーが登壇、さらに特別ゲストとして、先日開催された上海国際映画祭の日本映画週間に日本から出席した西島秀俊、日本人の父親と中国人の母を持ち「2007日本中華年」のイメージガールを務める林丹丹も来場し、会場は大きな盛り上がりを見せた。
“わたしの21才の夏は二度と来んちゃもん! だけん、逃げないかんとって!”。こんな分かるような分からないような理由で精神病院から逃亡してしまった花ちゃんとなごやんの奇妙な逃亡ロードムービー、『逃亡くそたわけ─21才の夏』。躁鬱病という“心の病”を明るく描いた本作が10月20日(土)に公開され、主演の美波、吉沢悠のほか、我衆院達也、高良健吾、ベルナール・アッカら出演陣と本橋圭太監督が初回上映後、舞台挨拶に登壇した。
10月21日(日)、東京国際映画祭での上映がワールド・プレミアという、おめでたいお披露目の日を迎えた『カンフーくん』。上映前に主演の“カンフーくん”ことチャン・チュワン、共演の藤本七海、藤田ライアン、そして小田一生監督が登場し、舞台挨拶を行った。
1920年代の中国を舞台に、刑務所で出会った男女の30年に渡る愛を描いた『鳳凰 わが愛』。『ヘブン・アンド・アース』に続いて中国合作作品への出演となる中井貴一主演の本作が今年の東京国際映画祭のオープニング・ナイトの上映作品として選ばれ、中井さんを始め、共演のミャオ・プゥ、グォ・タォ、ジヌ・チェヌ監督に加え、音楽を担当したS.E.N.S.の勝木ゆかりが舞台挨拶を行い、満席の場内から拍手で迎えられた。
レッドカーペットイベント、オープニングセレモニーに続き、いよいよ本格的に上映もスタート。栄えあるオープニング作品に選ばれた『ミッドナイト イーグル』が渋谷のBunkamura オーチャードホールにて上映された。上映後には、先の六本木会場でのセレモニーを終えたばかりの大沢たかお、竹内結子、玉木宏、藤竜也、成島出監督が駆けつけ、舞台挨拶が行われ、会場はレッドカーペットに負けない熱狂に包まれた。
レッドカーペット後に行われたオープニングセレモニーでは、長澤まさみによる開会宣言が行われた。今年で20年目という節目を迎えた本映画祭。同じく20歳の長澤さんは、「東京国際映画祭が今年で第20回を迎えることができ、本当におめでとうございます。私もハタチを迎え、共通の喜びを感じております。これからも、お互いに、1年1年いい歴史を築いていけたらと思います」と挨拶した。
今年で20回目を迎える日本最大の映画の祭典、東京国際映画祭が10月20日(土)、映画祭のオープニングを飾るレッドカーペットイベントとともに開幕した。会場となった六本木ヒルズ・けやき坂には全長200メートルのレッドカーペットが敷かれ、映画祭で上映される作品の出演者やスタッフ、総勢56組317名が華やかな装いに身を包み、沿道に集まった大勢のファンの歓声に応えながら登場した。
『ボーン・アイデンティティー』、『ボーン・スプレマシー』に続く大人気シリーズの第3弾。記憶を失った元・CIAの暗殺者、ジェイソン・ボーンの自分探しの旅路と、未来を手にするための戦いを描いた『ボーン・アルティメイタム』。11月10日(土)の公開を前に開催される本作のジャパン・プレミアのために、主演のマット・デイモンが来日し、10月18日(木)に記者会見が行われた。