意外なほど、悪役が似合っている。実際に会ってみると、柔和な笑顔を浮かべているこの人が、劇中で復讐という業火に身を焦がし、憎悪の表情を浮かべていた男だとはにわかには信じがたいのであるが…。『ミュンヘン』を始め、数々のハリウッド大作に出演し、日本でも高い人気を誇るエリック・バナ。鬼才J.J.エイブラムスが『スター・トレック』を新たに構築するに当たって、USSエンタープライズ号の前に立ちはだかる“悪役”キャプテン・ネロ役として指名したのがエリックだった。本作で見せた見事な“変身ぶり”について話を聞いた。
凛とした、揺るぎないたくましさ。韓国きってのクール・ビューティ、チョン・ジヒョンはそんな魅力を放つ。『猟奇的な彼女』、『僕の彼女を紹介します』で男性を翻弄する、強引でエキセントリックな女性像を鮮明に印象づけたかと思えば、『デイジー』では寡黙で繊細な女性を演じるなど、演技の幅を広げてきた。そんな彼女が次に選んだのは、人類と“オニ”の壮絶な闘いを描いたサバイバル・アクション『ラスト・ブラッド』。人類の運命を背負うヒロイン・サヤを通して、全く新しい女性像をスクリーンに放つ。
大人気ドラマ「HEROES」で歪んだ殺人鬼・サイラーを演じ、強烈な印象を残したこの男、役どころがガラリと変わったこちらの映画でも、ひと目見たら忘れることの出来ない存在感を放っている。ハリウッドの未来を担う若手俳優の一人として注目を集めるザッカリー・クイント。鬼才J.J.エイブラムスによる、新たなプロジェクトとして話題の映画『スター・トレック』では、いかなるときも冷静沈着、論理的に答えを導き出す、バルカン星人と地球人のハーフであるスポック役を任された。今回も、サイラーに負けず劣らず個性的な役を演じたザッカリーだが、そんな彼の素顔はというと…。
大都会N.Y.を舞台に、オシャレ大好き、だけど“お買いもの中毒”な女性を主人公に贈るハッピー・ガールズムービー『お買いもの中毒な私!』。いよいよ5月30日(土)に公開を迎えるが、これに先駆けて、本作のお洒落でキュートな衣裳デザインを手がけたカリスマ・スタイリスト、パトリシア・フィールドの独占動画インタビューがシネマカフェに到着した。
タイの国民的競技であるムエタイの凄さを世界に知らしめた『マッハ!』から6年。ノンスタント、ノンワイヤーアクション、一切の妥協なしの超人的アクションを放つプラッチャヤー・ピンゲーオ監督が、最強ヒロインを誕生させた新作『チョコレート・ファイター』を引っさげ、日本に戻ってきた。各国から最強ファイターを招集し完成させた本作でヒロインの父親、不屈の日本人ヤクザ・マサシ役に抜擢されたのは、いま最も忙しい俳優の一人、阿部寛。タイと日本、国境を越えて、固く手を交わした2人に話を聞いた。
“春”という役名がよく似合う。フワッと無垢な笑顔とユーモアで周囲を和ませたかと思えば、こちらの質問に真剣な表情を浮かべ、悩み、ゆっくりと答えを紡ぐ。「掴みどころがない」と言うと語弊があるかもしれないが、どこからが素で、どこからが“俳優”なのか、簡単にこちらに掴ませてくれない。2009年だけで4本の出演作が公開される岡田将生。中でも、当代一の人気作家・伊坂幸太郎のベストセラー小説を原作とした『重力ピエロ』は、映画化決定が報じられた当初から、誰が春を演じるのか? どのような作品に仕上がるのか? と世間の期待と注目を集めてきた。果たして岡田さんが春に込めた思いとは——。
日本でいま最も人気の若手ハリウッド俳優といえば——? 多くの人が彼の名前を挙げるだろう。『ハイスクール・ミュージカル』シリーズへの出演を機に一躍ティーン・アイドルとして躍り出たザック・エフロン。ファンは全米から世界へと広がり、日本でもその人気ぶりは拡大するばかりだ。そんな彼の最新主演作が、今月公開を迎えた『セブンティーン・アゲイン』。公開初日に合わせて来日したザックに話を聞いた。
キリスト教の隠された歴史に焦点を当てた大ベストセラーを映画化した『ダ・ヴィンチ・コード』の公開から3年。同じくハーバード大学の宗教象徴学者、ロバート・ラングドンを主人公にしたシリーズの原点「天使と悪魔」が、再びロン・ハワード監督&トム・ハンクスのコンビで映画化され、先日全世界同時公開、各国で貫禄の初登場No.1に輝いていた。輝かしいキャリアを誇るロン・ハワードにとって、続編の製作に着手したのは今回が初めて。果たしてその真意は? そして盟友トム・ハンクスへの絶大なる信頼はどこから来るのか——? 公開直前に来日を果たした彼に話を聞いた。
美しく、それでいてどこかコミカルで、妖艶さを兼ね備え…と、その魅力を挙げればキリがない。ありとあらゆるジャンルの作品・役柄で彼女にしか出来ない、と思わせる存在感をしっかりと見せつける女優、麻生久美子。柔らかく、そして優しい音楽を奏でるように心に沁みわたる声もまた彼女の魅力のひとつであることを、映画『おと・な・り』は改めて教えてくれる。何気ない日常で発せられる“音”によって結び付けられていく男と女。30歳を迎え、人生の岐路に立つ七緒をどのような思いで演じたのか、映画の公開を前に話を聞いた。
「鞭を持っていない、知的なインディ・ジョーンズ」——。トム・ハンクスは自らが『ダ・ヴィンチ・コード』、そして最新作『天使と悪魔』で演じた宗教象徴学者、ロバート・ラングドンをこう表現した。インディとラングドン。確かにどちらも大学教授であり、好むと好まざるとにかかわらず冒険に巻き込まれ、絶体絶命のピンチに立ち向かっていくという点では同じだが、“ヒーロー”としてのタイプは全く異なるのだ。いや、そもそもトムが作り上げたこのラングドンという男は、これまで幾多の映画が描いてきた“アメリカン・ヒーロー”とはひと味違った魅力を持っていると言える。原作者ダン・ブラウンの手による、この魅力あふれるキャラクターを、トムは果たしてどのような思いで演じたのか? 全世界同時公開を前に来日したトムに話を聞いた。
60歳を迎えて人は何を思い、何を悟るのか。映画『60歳のラブレター』は、いままさに還暦を迎えようとしている人はもちろん、すでに60歳を過ぎた人間、そして、還暦までいまだ数十年を残している若い世代にも、冒頭のような問いを考えさせずにはいられない。それぞれの思いを抱え、60歳を迎えなお惑い、変化していく主人公たち。そのひとり、橘孝平を演じた中村雅俊が、この作品を通じて感じたものとは——?
ナチス占領下のヨーロッパで、ホロコーストの脅威が吹き荒れる中、連行された両親を探すため、一人の少女が旅に出る——。世界17か国で翻訳されたミーシャ・デフォンスカによるベストセラー「少女ミーシャの旅」を映画化した『ミーシャ/ホロコーストと白い狼』が5月9日(土)より公開を迎える。3,000マイルにもおよぶ少女の旅路が感動を呼ぶ本作で、主人公のミーシャを演じたのは、これが映画初出演となるマチルド・ゴファール。メガホンを取ったヴェラ・ベルモンとマチルドが映画について語ってくれた。
“梨園のプリンス”として、その美貌と色気で立役(男性の役)、女形を見事に演じ分ける五代目尾上菊之助。5作目の映画出演にして、初の現代劇となる『THE CODE/暗号』で彼が演じるのは、3桁の数字のコードネームで呼ばれる探偵。しかもこの探偵、ハンフリー・ボガートともポール・ニューマンとも松田優作ともタイプがちょいと異なる。専門は暗号解読、おまけに舞台は魔都・上海。知略を武器に、旧日本軍が隠したという軍資金を巡って上海マフィアらと戦いを繰り広げる! 公開を前に“探偵507”こと菊之助さんが口を開いた。