Netflixは新シリーズ『真の教育』の制作を正式に決定し、キム・ムヨル、イ・ソンミン、チン・ギジュ、ピョ・ジフンの主要キャストラインナップを発表した。
【関連】『未成年裁判』はどこが面白くて斬新だったのか『真の教育』は、度を超えた生徒・教師・保護者によって崩壊した韓国の教育現場と教員の権利を守るために設立された教権保護局が、徹底した本当の教育を行う痛快なストーリーを描く。
原作ウェブ漫画の設定を基に新たに脚色・企画された作品で、教育の現実的な問題を大胆かつ率直なメッセージで扱うことで共感を呼ぶことが期待されている。

しかし、原作ウェブ漫画では、監督官が生徒の頬を叩く体罰シーンや、有色人種に対する人種差別的表現、フェミニズム教育を行う教師を叩く場面が爽快な仕返しとして描かれるなど、性差別的な内容が物議を醸した。
特に海外読者から強い批判を受け、2023年9月には北米プラットフォームでの連載が中止される事態に発展。その後、原作者のチェ・ヨンタクとハン・ガラムは英語での謝罪文を発表したものの、韓国内では特に説明もなく3カ月後に連載を再開し、韓国の読者からも批判を浴びた。
こうした背景の中で、演出を手がけるホン・ジョンチャン監督と脚本を担当するイ・ナムギュ作家は、現代社会に必要な物語を洗練された視点で、よりリアルかつ強烈なメッセージとして描き出す予定だ。
ホン・ジョンチャン監督は、Netflixシリーズ『未成年裁判』を通じて、社会に存在しながらも見過ごされてきた少年法の問題と、それに立ち向かう人々の姿を描いた。
また、ドラマ『ディア・マイ・フレンズ』では、人生のさまざまな局面に直面した人々の物語を深みのある視点で描いてきた。そんな彼が、教育現場で生徒・教師・保護者が抱える問題をどのように表現するのか注目が集まる。
さらに、Netflixシリーズ『今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー~』、ドラマ『まぶしくて-私たちの輝く時間-』などを通じて温かくも考えさせられるテーマを提示してきたイ・ナムギュ作家が、『真の教育』でどのようなメッセージを伝えるのかも期待される。

『未成年裁判』でホン・ジョンチャン監督とタッグを組んだキム・ムヨルとイ・ソンミンが、本作にも出演し、さらなる信頼感を与えている。
まず、Netflixシリーズ『未成年裁判』『Sweet Home-俺と世界の絶望-』、映画『犯罪都市4』『正直な候補』などで善悪を行き来するキャラクターを演じてきたキム・ムヨルが、教権保護局の監督官ナ・ファジンを務める。
彼は、学校で起こるさまざまな問題を独自の方法で解決し、視聴者に爽快なカタルシスと満足感を提供する予定だ。
キム・ムヨルは「皆の熱意が素晴らしかった。教育という難しいテーマを扱うにあたり、一緒に台本を読みながら、信頼できる仲間たちと共にいると改めて感じ、大きな力を得た。これから作り上げる物語がますます楽しみになった」と語り、ナ・ファジンというキャラクターへの期待を高めたのだった。
映画『ソウルの春』『ハンサムガイズ』、ドラマ『未成年裁判』『運の悪い日』『財閥家の末息子』などで視聴者を説得し共感を得る演技を見せてきたイ・ソンミンは、教権保護局を設立した教育部長官チェ・ガンソクを演じる。
彼は「イ・ナムギュ作家の過去作品を印象深く見てきたので、今回の作品にも大きな期待を寄せている。ホン・ジョンチャン監督とは『未成年裁判』以来2度目の共演であり、監督に対する信頼も厚い。何より素晴らしい俳優陣と共演できることが嬉しい。良い作品を届けられるよう努力する」と述べ、作品への期待と制作陣への信頼を表した。

特戦隊出身の教権保護局監督官イム・ハンリムには、映画『リトル・フォレスト 春夏秋冬』『ミッドナイト・ランナー』、ドラマ『アンダーカバーハイスクール』『サムシクおじさん』『偶然出会った、あなた』などで活躍したチン・ギジュが起用され、新たな魅力を見せる予定だ。
また、教権保護局の天才事務官ポン・グンデ役には、ドラマ『グッド・パートナー~離婚のお悩み解決します~』『ユミの細胞たち』シーズン2、『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』、演劇『私とおじいちゃん』『ナッツ』などを通じて幅広い演技スペクトラムを見せてきたピョ・ジフンがキャスティングされ、どのようなキャラクターを作り上げるのか期待が高まっている。
チン・ギジュとピョ・ジフンは、「今の私たちの現実にしっかりと根ざした台本が魅力的だった。その現実に“教権保護局”というファンタジーが加わることで、私たちが共に考えるべき問題が何なのかを問いかける作品だ。読み合わせの場では、まるで生きているような空気が漂っていた。おかげでイム・ハンリムとして生きる時間がより楽しみになった」(チン・ギジュ)、「『未成年裁判』を観て、ドラマというジャンルが社会に伝えられるメッセージの強さに感嘆した。そんなホン・ジョンチャン監督の作品に参加できること、尊敬するイ・ソンミン先輩やキム・ムヨル先輩、チン・ギジュさんと共演できることがとても楽しみで嬉しい。重厚なメッセージを持つ作品であり、一流の制作陣が集まった期待作なので、プレッシャーや緊張もあるが、現場で多くを学び、良いドラマ作りに貢献できるよう最善を尽くす」(ピョ・ジフン)と語った。
架空の政府機関の教権保護局という新鮮な設定を通じて、崩壊した教員の権利を回復する痛快な物語を描く『真の教育』。実力派俳優たちのキャスティングによって、爽快なカタルシスを期待させる作品となりそうだ。
(記事提供=OSEN)
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