初代キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースから盾を託されたサム・ウィルソンが主人公を務める『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』。この度、キャプテン・アメリカを継承したサムが米大統領ロスから「アベンジャーズの再建を手伝え」と持ちかけられるなど緊迫したシーンを映した本編映像が解禁となった。
元々は軍所属の一般兵士で超人的なパワーを持たないサムが、葛藤を抱きながらも“キャプテン・アメリカ”の重圧を背負うことを決意し、盾をかかげ、鋼の翼で空を駆け巡り、強大な敵へ立ち向かっていく本作。
今回解禁された本編映像からは、これまでスティーブ・ロジャースが担ってきた、アベンジャーズを“アッセンブル”するという重要な役目も継承する可能性を秘めていることを期待させる。
マーベル・スタジオの社長であり、全てのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の製作を手掛けるケヴィン・ファイギは「サムはキャプテン・アメリカになる決意をしました。しかし、超人的なパワーを持たない彼がキャプテン・アメリカになるということが、バラバラになったアベンジャーズと、アベンジャーズを失った世界にどのような影響を与えるのか。本作でサムがロスと会談した後、国際的な事件に巻き込まれることで、その答えが明らかになります」と解説。
高い戦闘力を誇るだけでなく、冷静な状況判断力、そして常にユーモアも忘れないサム。リーダーの素養も感じさせる彼が、今後のアベンジャーズの物語のキーパーソンになることを示唆している。
サムにこの話を持ちかけるサディアス・ロスは、目的達成や保身のためなら手段を選ばない計算高い人物としてヒーローたちを苦しめてきた過去がある。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)では、“超人パワーを持つアベンジャーズは危険で統率されるべきだ”と主張し、スティーブやサムと対立。巧みな話術と権力を利用しアイアンマンを味方につけ、アベンジャーズ内の対立を焚きつけた。
アベンジャーズを解散の危機にまで追いやった男からのまさかの提案に戸惑うサムだが、映像の中でロスは、「超人に与える裁量について今まで君とは対立してたが、今回の活躍で考えを改めざるを得ない」「アベンジャーズなしに国民の半数は戻らなかった。国が求めてるんだ」とヒーローの必要性を認識し直した様子。
果たして、この提案には裏があるのか…そしてサムは、この提案にどのような決断を下すのか――。
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そして物語はこのシーンを皮切りに、さらなる緊迫感が生まれていく。サムがこの“提案”を受けた国際会議の場で、ロスが突如凶弾に襲われる。このテロ事件をきっかけに生まれた各国の対立が、世界大戦の危機にまで発展する中、混乱を食い止めようとするキャプテン・アメリカの前に、最強パワーを誇るレッドハルクと化したロスが襲いかかる。だが、全ては“ある人物”によって仕組まれた陰謀だった。
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キャプテン・アメリカは“世界の暴走”を止めることができるのか。各国の対立は混迷を極め、平岳大(「SHOGUN 将軍」)演じる日本の首相・尾崎の思惑も絡み合っていく展開は見逃せない。
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は全国にて公開中。