一昨年の大ヒットが記憶に新しいストップモーション・アニメ『オオカミの家』監督デュオ、レオン&コシーニャの待望の最新作で、第77回カンヌ国際映画祭監督週間に正式出品された『ハイパーボリア人』が2月8日(土)より全国順次公開。世界4大アニメーションフェスティバルである第48回オタワ国際アニメーション映画祭に出品された短編『名前のノート』も同時上映される。
これを記念し、『オオカミの家』と短編『骨』の1週間限定上映が決定した。
レオン&コシーニャ監督が、5年の歳月を費やして完成させた『オオカミの家』は、軍事政権下のチリに実在したコミューン【コロニア・ディグニダ】にインスパイアされた“ホラー・フェアリーテイル”アニメーション。
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その長編2作目『ハイパーボリア人』は、ギリシア神話やH.P.ラヴクラフトらの創作による「クトゥルフ神話」に登場する架空の民族“ハイパーボリア人”をタイトルに据え、実写、影絵、アニメ、人形、16mmフィルム、ビデオ、デジタル…と最初から最後まで何が飛び出すか分からない“闇 鍋”映画。
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実在した親ナチ文化人ミゲル・セラーノやチリの政治家ハイメ・グスマンが登場し、チリの現代史やナチス・ドイツをモチーフにする一方、主演俳優のアントーニア・ギーセンや、監督のレオン&コシーニャが実名で登場することで、現実と虚構、過去と現在の境界を巧妙に見失わせる。
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なお、併せて『ハイパーボリア人』オリジナルグッズの発売が決定。
アイテムは、Tシャツ2種、アクリルスタンド、ステッカーセット、特色刷りポスター、劇場パンフレットの計6点。Tシャツのデザインは2種類。ひとつは監督であるクリスバル・レオンとホアキン・コシーニャ2人の、本編に登場する際の姿である人形としての顔を背面に配し、前面の胸元には2人のフルネームの文字がアクセントになっているもの。
もうひとつは、予告編から話題となっているキャラクター、アバター鹿「アラセリ」の顔を前面に大きくデザインし、背面の首元には原題タイトルロゴがあしらわれている。アクリルスタンドも、「アラセリ」のインパクト大な全身ビジュアルを起用。
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パンフレットには、ラテンアメリカ映画研究の新谷和輝氏の論考、アニメーション作家で漫画家のひらのりょう氏のインタビューのほか、監督2人の約5,000字におよぶインタビュー、さらに監督の1人であるホアキン・コシーニャが昨年来日した際に行ったトークの抄録等が掲載されている。
『オオカミの家』+短編『骨』はシアター・イメージフォーラムにて2月1日(土)より1週間限定上映。
『ハイパーボリア人』+短編『名前のノート』全は2月8日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか国にて順次公開。