映画『ヒットマン』より、グレン・パウエル扮する実在した“偽の殺し屋”ゲイリー・ジョンソンが、動画サイトで変装研究をするコミカルな本編映像と新画像が到着した。
本作は、90年代に偽の殺し屋として警察のおとり捜査に協力していた人物の実話にインスパイアされた、ちょっぴりセクシーでスリリングなクライム・コメディ。
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グレン・パウエルが演じているゲイリー・ジョンソンは、普段は冴えない大学教授でありながら、おとり捜査で偽の殺し屋に扮し、殺しの依頼をしてくる依頼人たちを次々と逮捕へ導いていく。
今回公開された映像では、キャバクラのようなところで男がお店の子に「ちょっと手伝ってくれる男を探してる」とヤバい話を持ちかけると、お店の子は別室で「マジか知らないけどめっちゃ怪しい男」と言いながら警察に電話をするシーンからスタート。
このような流れで、依頼人はほぼ警察にたどり着くという。すると、偽の殺し屋ゲイリーのところに警察から依頼が入る。オーダーが入ると、ゲイリーはその依頼人のキャラクターを分析し、どんな殺し屋を望んでいるかを炙り出し、それに沿った殺し屋になりきって登場する。
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そのためには、ゲイリー自身のスキルも必要。動画サイトでカツラの被り方、訛りの研究、もみあげの作り方、歯のヤニの付け方と、普段の自分とは違うキャラクターの服装の研究など、ノートを取りながら研究している様子が映し出される。
このキャラクター作りに関しては、台本には書かれていたものの、ヘアメイク・衣装などは、メイク・衣装担当、グレン・パウエルで行われたそうで、監督自身も初めて見るのが撮影当日だったという。
グレン・パウエルは「クレイジーなプロセスだった。人を殺したいと思う依頼人に対してゲイリーがどうペルソナを被るかは、彼らが何を見たいかによって変わる。そこから考えるんだ。ゲイリーと依頼人の間でつくっていく。私たちはギリギリまで脚本を練っていて、ヒットマンたちの人格は直前までリックには見せなかった。ヘアメイクのテストも見せなかった。だから毎回、私がヒットマン姿でバンから出ていくときはいつも楽しかった」とふり返る。
監督のリチャード・リンクレイターも「私はグレンとタラ(メイク担当)を称賛したい。ちょっとやり過ぎたけど、とても楽しかった。たまには派手にやるのも楽しかったな」と話している。
『ヒットマン』は9月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。