呉美保監督、吉沢亮主演の『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が9月20日(金)より公開。先月開催された第26回上海国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、ワールドプレミア上映が現地でも高く評価された本作から、本ポスタービジュアル、本予告編が解禁された。
『そこのみにて光輝く』の監督・呉美保が、9年ぶりの長編作品のテーマに選んだのは、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子ども)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイスト、五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」。
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大ヒットシリーズの話題作ほか幅広い作品に出演し、2025年には吉田修一原作、李相日監督『国宝』の公開が控える吉沢さんが、本作では耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大の心の軌跡を体現する。
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さらに大のろう者の両親、母・明子役に忍足亜希子、父・陽介役に今井彰人。ろう者俳優として活躍する2人が溢れんばかりの息子への思いを表現した。
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解禁となった予告編は、久しぶりに帰郷した息子・大(吉沢亮)を駅まで見送る、母・明子(忍足亜希子)が、「親父とばあちゃんによろしく」「わかった」という、きこえる息子ときこえない母が交わす手話での会話から始まる。2人にとっての日常だ。
だが、子どものころの大は「母のことが、恥ずかしかった」。母の話し方を友達から指摘され、「授業参観に来てほしくなかった」と手話で伝える小学生の大の姿や、高校受験期に自らの苛立ちのまま、「こんな家に生まれてきたくなかった」と思わず母にぶつけてしまう本当の気持ちと愕然とする母の表情などが点描のように映し出されていく。
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そして「自分が何をしたいのか考える」と東京に行くことを家族に告げ、故郷から離れた大は、新たな出会いや違う環境の中で改めて“きこえる世界”と“きこえない世界”に生きる自分を見つめなおす。
思い浮かぶのは少し年齢を重ねた母の後ろ姿、そして笑顔…母と息子の心に響く家族の物語が優しく伝わる予告編が完成した。
また、本ポスタービジュアルは、主人公・五十嵐大が、故郷の宮城県に帰郷し、久しぶりに家族との時間を過ごした後、東京へ戻る前のひとときを切り取ったもの。
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本ポスターの撮影も、ティザーポスター同様、原作本の表紙を撮影した齋藤陽道氏が担当。「伝えられない想いが、あふれだす」というコピーとともに、数年ぶりに再会した母(忍足亜希子)との時間に少しぎこちなさを感じる息子と、息子と一緒にいることをうれしく思う母の表情が2人それぞれの想いを物語る。
『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は9月20日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。
※バリアフリー字幕&音声ガイド版予告編、ショート予告編は、7月12日(金)に公式HPアップ予定。
※本作では、バリアフリー上映を実施します。