各国映画祭で話題を集めた『コット、はじまりの夏』より新予告映像と場面写真が解禁された。
1981年、夏のアイルランドを舞台に、9歳の少女・コットが親戚夫婦と過ごしたひと夏の思い出と、3人の愛おしい絆を描く本作。
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この度解禁されたのは、少女コットと里親夫婦に芽生えた固い絆と、ひと夏限りの3人の愛おしい時間を切り取った新予告映像【夏よ終わらないで】編。
母親が出産するまでの夏休みを、遠い親戚の家に預けられることになった主人公のコット。家族の中でも孤独だった9歳の少女は「お父さんが好きなだけ預かっていいって」と力なく言うが、里親となるキンセラ夫婦は「私たちは嬉しいわ」と温かく迎え入れる。
映像では、新しい洋服を買ってもらったり、一緒に食卓を囲んだり、手をつないで歩いたり…はじめは戸惑いながらもキンセラ夫婦からの愛情を受け取ったコットが閉ざしていた心をゆっくり解放していく姿と、ひと夏をかけて3人が心を通じ合わせていく様子が描かれる。
家族以上に固い絆で結ばれていく3人にやがて訪れる別れの時。成長したコットが「離れたくない」と自らの意思を伝えるが…。
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最後に音楽家・青葉市子の「やっと見つけた、わたしの居場所」という透き通るようなナレーションが印象的な今回の予告は、終わりが来ると分かっているからこそ、3人の愛おしい時間に切なさが込み上げる内容となっている。
また、本作を一足早く見た各界の著名人からもコメントが到着。脚本家の岡田惠和からは「なんて静かで美しい映画なんだろう。コットが走るだけで、たまらなく幸せな気持ちになる。希望と光の映画をありがとう」、映画監督の中野量太も「何気ない日常と大人の優しい眼差しがあれば、子どもは自然と輝きだし、その小さな光が、今度は大人に、何気ない日常を生きる力を与えてくれていることを知りました」と絶賛のコメントを寄せている。
『コット、はじまりの夏』は1月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて公開。