ゴダールが畏怖しトリュフォーは嫉妬したという逸話を持つ、ジャック・ロジエ監督の特集上映『みんなのジャック・ロジエ』より予告編が解禁された。
今回の特集上映では、長編劇映画全5作品のうちデジタル・レストアされた4作品『アデュー・フィリピーヌ』、『トルテュ島の遭難者たち』、『メーヌ・オセアン』、『フィフィ・マルタンガル』を、そして短篇2作品『パパラッツィ』『バルドー/ゴダール』が上映される。長編『トルテュ島の遭難者たち』と『フィフィ・マルタンガル』は劇場初公開となる。
この度、解禁された予告編では、陽気な音楽にのせて赴くままに出会い、なりゆき任せの旅を切り取る、ジャック・ロジエのヴァカンスの世界が映し出される。夏を、人生を、直感的に享受する男女がどこまでも自由なヴァカンスへ誘う。
「ヌーヴェル・ヴァーグの最も成功した作品のひとつ」というフランソワ・トリュフォーが『アデュー・フィリピーヌ』に寄せたコメントや、「ジャック・タチの死後、フランス映画が生み出した最もクレイジーで、最も面白く、最も詩的な作品」(ル・モンド『メーヌ・オセアン』)といった紹介が、さらに期待感を煽る予告編となっている。
特集上映『みんなのジャック・ロジエ』は7月29日(土)よりユーロスペースほか全国にて順次公開。