オリバー・トレイナー監督の長編デビュー作『ジュリア(s)』が5月5日(金・祝)より公開されることが決定し、ビジュアルと予告編が解禁された。
2052年パリ。80歳の誕生日を迎えたジュリアはこれまでの充実した人生に満足しつつも、過去をふり返り自分が過ごしていたかもしれない別の人生に想いを馳せていた。
ピアニストを目指していた17歳の秋。ベルリンの壁崩壊を知り友人たちとベルリンへ向かった日、もしバスに乗り遅れなかったら? 本屋で彼に出会ってなかったら? シューマン・コンクールの結果が違ったら? 私が運転していたら?
ジュリアが頭に描いたのは、そんな何気ない瞬間から枝分かれしていった4つの人生。そのどれもが決して楽ではないけれど、愛しい人たちとのかけがえのない日々で満たされていて眩しい。果たして、ジュリアが選び取った幸せな“今”につながるたった一つの人生とは…。
2010年製作の『ピアノ調律師』で、第37回セザール賞短編映画賞を獲得したオリバー・トレイナーが長編監督デビューを飾る本作。主演を『社会から虐げられた女たち』(21/Amazon Prime Video)や『ブラック・ボックス 音声分析捜査』(21)のルー・ドゥ・ラージュが務め、ラファエル・ペルソナ、イザベル・カレ、グレゴリー・ガドゥボワなどの演技派が脇を固める。
この度解禁となったビジュアルは「if あの時あの場所で違う選択をしていたら――?」という言葉とともに、あの日出会った2人と出会わなかった2人の姿が映し出されており、パリ・アムステルダム・ベルリン・N.Y.と様々な場所で枝分かれしていくジュリアの人生を表現するデザインとなっている。
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併せて解禁された予告編は「人生は偶然の積み重ね? 運命を決める要素は出会い? それとも…最初から決まってる?」というジュリアの言葉から始まり、運命的な出会いを果たすかどうか、交通事故を回避するかどうか、些細な選択をきっかけに枝分かれしていく彼女の人生が描かれる。
幾通りもあった選択肢から、かけがえのない“今”に繋がる人生を選んだジュリア。映像は「私は今、幸せですか?」というジュリア自身への問いかけで締めくくられる。
『ジュリア(s)』は5月5日(金・祝)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。