山下智久が、海外ドラマ初主演作「神の雫/Drops of God」を引っ提げ、ヨーロッパを代表するドラマシリーズイベント「Series Mania 2023」に参加した。
日本のワインブームに火を付けた漫画「神の雫」の実写ドラマ化「神の雫/Drops of God」。フランス・イタリア・日本など世界各国で約10か月の長期間に及び撮影され、仏英日の多言語で展開する国際ドラマ。原作で物語の中心となっている神咲雫という男性キャラクターが、フランス人女性・カミーユになり、主人公は山下さん演じる聡明なワイン評論家・遠峰一青となる。
物語は、世界的に有名なレジェ・ワインガイドの創設者・著者であり、ワイン学の権威でもあるアレクサンドル・レジェが、東京の自宅で息を引き取るところからスタート。両親が離婚して以来、アレクサンドルに会っていなかった一人娘のカミーユ(フルール・ジェフリエ)は、彼が遺した膨大なワインコレクションを相続するためには、アレクサンドルの弟子・一青との対決に勝つことが条件だと知る――というあらすじ。
今回本作が、「Series Mania 2023」のInternational Competition部門にノミネート。「Series Mania」のInternational Competition部門に、日本が制作に関わるドラマ作品がノミネートされるのは、初の快挙だ。2010年にフランスで始まった「Series Mania」は、ヨーロッパを代表する大規模イベント。全世界の監督、作家、そしてドラマが好きな各国の視聴者が集まり、最高のシリーズを選定する。
現地時間3月19日14時半からは、山下さんによる講演イベント「マスタークラス」が開催され、20時からは山下さんほかキャストやスタッフがレッドカーペット、舞台挨拶、上映会後のQ&Aセッションに参加。
「マスタークラス」では、現地フランスのファンが開場前から長蛇の列をなし、満席の大盛況。黄色い歓声が飛び交い、中には山下さんの名前入りうちわを持参するファンや涙ぐむファンも見られた。レッドカーペットで山下さんは、長期の撮影を共にし、未だに2日に1回程度はメッセージでやり取りをしているという共演者や制作陣と共ににこやかに歩き、快くサインに応じる姿も。
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その後、第1&2話の上映会後に開催されたQ&Aセッションでは、山下さんが「原作では男性のキャラクターを女性に置き換えた点がとても斬新だし、ワインを通して人間を学んでいくというストーリーに僕自身とても惹かれました」「ワインは知れば知るほど分からなくなる、奥が深い点が魅力だと思います。フランスで撮影中にワインと恋に落ちて、日本に帰ってすぐにワインセラーを買いました」と告白。
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一青と莫大な遺産をかけて対決に挑むカミーユ役のフルールは、「母国語ではない言語で演じることは、一見制約が増えるように思えて、実はその分可能性が広がると考えています。多言語で演じることで、声もリズムもイントネーションも変わるし、演技の幅が広がって新しい自分の可能性が見えたように感じました」と語ると、山下さんも「本当に世界を広げてくれた作品だと思います。そして何より、言語もカルチャーも違う出演者やスタッフが一つの目的に向かっていく過程が本当に楽しかったですし、一生忘れられない、僕の人生にとって大切な時間になりました」と話し、会場からは拍手の渦が巻き起こった。
Huluオリジナル「神の雫/Drops of God」は9月、Huluにて独占配信予定(全8話)。