世界歴代興行収入第1位に輝く『アバター』の最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が全世界公開中。この度、本作で主人公のジェイクたちの敵役クオリッチ大佐を演じるスティーヴン・ラングが、自身の役柄の重要性について明らかにした。
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続編も製作されたヒット映画『ドント・ブリーズ』シリーズで若年層にも人気となったスティーヴン・ラング。本作で演じるクオリッチは、前作で一度死亡している。ジェイクとネイティリとの戦いの末、強烈な一撃をくらい絶命した…はずだった。
しかし、本作で彼はアバターとなって蘇る。ラングは「クオリッチが所属する会社には、一部の従業員のDNAを保存する方針があります。クオリッチはパンドラで長い時間を過ごしたし、会社にとっては重要な存在だった。だから会社は彼を再生させようとしたのです。彼のDNAを使ってね」と大佐復活の背景を語る。
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アバターとなって生まれ変わったクオリッチ大佐は、人間であったころの彼と比べ、より凶悪に、そしてより執念深くなってジェイクたちの前に立ちふさがる。さらにその存在は、今後続く予定の『アバター』のサーガにとって重要な役割を果たすことをラングは明かす。
「クオリッチの役が復活することを知った時、とても嬉しかったです。さらにはこの物語に彼が不可欠な存在であることに気づいた時は、なおさらそうでした。彼はどう考えても脇役ではありません。このサーガにとって、切っても切れない存在なのです」。
クオリッチは堅物な職業軍人を絵に描いたようなキャラクターで、自身の所属する組織のためなら全てを犠牲する冷血漢。人類のためにただひたすらにパンドラの資源を搾取することを目的とし、それに反対する者は彼にとっては全て敵とみなす。
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そして今回、アバターとして復活した彼は、そこに“復讐”という二文字を加えてより強大な敵として復活する。個人の戦闘能力だけではなく、より陰湿な戦略でジェイクを追い詰めるクオリッチのキャラクターは、映画史に名を刻む名ヒールとして高く評価されるに違いない。
また、彼のキャラクターをより魅力あふれるものにするのが、本作のテーマでもある“家族”というキーワード。この家族というキーワードが、復讐の鬼と化していたクオリッチにドラマチックな奥深さを与えていくことになる。
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ラングにとってこのクオリッチというキャラクターとの出会いは、役者人生に大きな影響を与えたようで、「クオリッチを演じた後、確かに様々な悪役をオファーされました。時にはクオリッチに似ているものの、全く及ばない役をオファーされたこともありました」と明かす。
しかし、やはりクオリッチは特別だったらしく、「その後、様々な素晴らしい役を演じる機会に恵まれましたが、演じてきた全ての役の中で、クオリッチはその頂点にあるといえます。クオリッチは私が共感する役柄なのです」と語っている。
本作の比類なき映像美と、圧倒的な没入感で表現された海の世界の物語をクオリッチの目線から見てみると新たな発見がありそうだ。
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は全国にて公開中。