シリアスな一級のパニックムービーとして描ける題材にあえてシットコムのようなお笑い要素を盛り込んだ新しいテイストのディザスタームービー『奈落のマイホーム』より、メインキャラクター4人を演じる個性派バイプレーヤーたちの情報が届いた。
>>『奈落のマイホーム』あらすじ&キャストはこちら
11年の節約生活を経て、ソウルに夢のマイホームを手に入れたドンウォンを演じるのは、売れっ子バイプレーヤーのキム・ソンギュン。『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシク主演作『悪いやつら』で強烈なスクリーンデビューを果たし、あらゆる映画賞の新人俳優賞を獲得して一躍その名を馳せた実力派俳優だ。
人気ドラマ「応答せよ1994」では当時35歳ながら20歳の大学生役を演じ、お茶の間を驚かせたことも。悪役もコメディもオールマイティにこなす彼ならではのユニークな演技で、本作も盛り上げている。

そしてドンウォンと同じマンションに住む変わり者の隣人マンス役を演じたチャ・スンウォンは、モデル出身で長身と彫りの深い顔立ちを生かし二枚目の役からコミカルな役まで演じ分ける実力派。麻薬取締官の激闘を描いた『毒戦 BELIEVER』で演じた教会の怪しい理事役がハマり役となり日本でも注目を集めた。
10月にはソウルファッションウィークの開幕ショーでファースト・ルックとして堂々とウォーキングを披露し話題になったが、本作では毎日ジャージでふらふら歩きまわる、クセの強い迷惑隣人の中年男性を演じている。モデルの面影を微塵も見せない劇中の冴えないマンスとのギャップの大きさが面白い。

また上司ドンウォンの引越し祝いを終え、帰路につくために乗ったタクシーごとシンクホールに落下してしまうという、とんでもなく不運なキム代理を演じたイ・グァンスもモデル出身の俳優。個性的なルックスと抜群のユーモアセンスを持ち合わせており、人気バラエティ番組に11年間レギュラー出演していた経験を持つ。
一方で知的障害を持つ青年の役を演じた『僕の特別な兄弟』で韓国のゴールデングローブ賞と称される百想芸術大賞の最優秀助演男優賞を獲得するなど、俳優としても実力を伸ばしている。そんな彼は、実はバラエティ番組に出演していた際には思わぬトラブルを引き起こす「不運のアイコン」として認知されており、キム代理役はまさにハマり役と言える。

そしてキム代理と共にドンウォンの家を訪れ事故に巻き込まれてしまうインターン生ウンジュに扮するのは、若手俳優のキム・ヘジュン。時代劇にゾンビを登場させる設定が話題を呼んだNetflixドラマ「キングダム」で恐ろしい企みを巡らせる若き王妃役を演じ注目を集め、『チェイサー』のキム・ユンソクが初めてメガホンをとった『未成年』で青龍賞授賞式の新人女優賞を受賞した実力派としていま最も期待される若手女優のひとり。
一方、過去には人気バラエティ番組である韓国版「サタデー・ナイト・ライブ」にも出演しておりコメディーの実力もお墨付きだ。会社では地味な存在だったウンジュが地下500mで一番のサバイバルスキルを発揮し、皆を引っ張っていく姿に注目してほしい。

ほかにも、韓国ドラマや映画でお馴染みの顔も多く登場。災害対策本部の隊長には『マルモイ ことばあつめ』のキム・ホンパ、頼れるレスキュー隊のリーダーには「ボーイフレンド」のコ・チャンソク、キム代理の恋敵となる同僚役に「マイネーム」のイ・ハクジュ、隣のマンションの住民に『トガニ 幼き瞳の告発』のチャン・グァンなど名俳優たちが脇を固めている。

また撮影現場では、「チームワークに勝る俳優はいない」というキム・ジフン監督の教えのもと、毎朝キャスト・スタッフ全員で一緒に運動を実施。その甲斐あり、結束を固めたキャストたちは、体力と精神力も必要な厳しい撮影でもお互いに支えあって、息のあった演技を見せている。
主人公ドンウォンを演じたキム・ソンギュンは「一緒に水を浴びながら、一緒に涙、鼻水を見ている仲なので、家族のように仲良く撮影できた」と笑顔が絶えなかった撮影をふり返る。劇中同様に、個性はバラバラでも一丸となって協力しあうバイプレーヤーキャストたちの絶妙なアンサンブルを楽しんでほしい。
『奈落のマイホーム』は全国にて公開中。