全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)の理事会が先週末にビデオ会議を行い、インティマシー・コーディネーターに同組合への加入資格を開放することを全会一致で決議したと明かした。
会長のフラン・ドレシャーは、「インティマシー・コーディネーターの役割は、セットや親密なシーンが求められる制作現場において安全性と健全な環境を大きく向上させるものです。その価値は計り知れず、理事会は彼らをSAG-AFTRAのファミリーに迎え入れ、他の会員がすでに享受している福利厚生や保障を受けられるよう、手段を講じています」とコメント。
インティマシー・コーディネーターとは、映画、ドラマ、舞台の制作において、キスシーンやベッドシーンなどのintimate(性的なつながりのある)なシーンに参加する俳優の安全・健康を確保する専門的なスタッフ。
SAG-AFTRAは今年6月にインティマシー・コーディネーターの登録簿を発表した。この登録簿には、SAG-AFTRAが制定したインティマシー・コーディネーターの資格、訓練、審査の推奨基準を満たし、認定されたアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの40人のインティマシー・コーディネーターが掲載されている。資格と経験のあるインティマシー・コーディネーターを探すための資料として、プロデューサーたちに提供されているという。