スティーブン・スピルバーグ監督が、世代を超えて人々を魅了し続けるミュージカルを映画化した『ウエスト・サイド・ストーリー』。劇中に登場する数ある名曲の中でも、アップテンポな曲調と快活なダンスが特徴の「America(アメリカ)」は最大のダンスナンバーとして人気の高い楽曲。本作では、“アニータ”役アリアナ・デボーズの迫力ある「America」はより華やかで力強いものとなり、1961年版『ウエスト・サイド物語』で“アニータ”を演じたリタ・モレノもそのパフォーマンスに絶賛を贈っている。
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トニーとマリアの“ロミオとジュリエット”のようなラブストーリーの始まりを唄うミュージカル界の名曲「Tonight(トゥナイト)」や、“きっとどこかに私たちの居場所がある”という未来への希望が歌われる「Somewhere(サムウェア)」など、作品を彩る名曲が60年以上に渡り親しまれている本作。
中でも“アメリカにおける自由と不平等”を男女の掛け合いで歌う「America」は人気が高く、本曲が流れる特報が解禁されるとネットでは「『ウエスト・サイド・ストーリー』の中でもかなり好きな曲!劇場で聴くのが楽しみ」や「アメリカ!衣装も可愛いし、曲もいいし本当に楽しみ!」など、期待の声が多く挙がった。
61年版『ウエスト・サイド物語』での「America」は足場も狭く、薄暗いビルの屋上で披露されていたが、本作では華やかさが一新、ニューヨークの街並みで大勢の住人をバックに広々と披露している。本曲のメインとなる“アニータ”を61年版で演じ、本作にもヴァレンティナ役で出演、製作総指揮にも名を連ねるリタは、本作のバージョンが「大好き」だと語っている。
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当時「America」を披露したリタは華やかさが一新した本曲について「今回の『America』が大好きです! 私たちがやった屋上での『America』とは全く違うもので、それは素晴らしいことです。スピルバーグ監督と振付師のジャスティン・ペックは、これほど象徴的なものに対抗するつもりはないと決めたのです」と、同じ楽曲でも全く雰囲気が違う仕上がりになっていることを語ると同時に、本作の華やかな「America」を絶賛した。
リタはまた、今回“アニータ”を演じているアリアナについて「彼女は猛烈なダンサーです。私よりずっと上手なんです!」と、アリアナの迫力あるダンスと歌声が披露されるパフォーマンスに絶賛を贈っている。
アリアナはこれまでブロードウェイ・ミュージカルで「ハミルトン」(2015-16)や「サマー:ザ・ドナ・サマー・ミュージカル」(2017)など様々な舞台で活躍しトニー賞ミュージカル助演女優賞にノミネートされたほか、Netflix映画『ザ・プロム』(2020)やApple TV+の「シュミガドーン!」(2021)などのミュージカル作品でも抜群の歌唱力とダンスで存在感を発揮する、いま大注目のミュージカル俳優。
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アリアナは、「私はこの曲が大好きなんです。いつもあの歌をミュージカル・シアターの正典として考えてきました。とても素晴らしく作られた歌なんです。なぜなら、それは二人の会話だから。これらのキャラクターたちの視点について、とても多くの情報を得られます。彼らはアメリカに住んでいることの良い点と悪い点を議論しているのです」と「America」への熱い想いを語っている。
『ウエスト・サイド・ストーリー』は2月11日(金・祝)より全国にて公開。