ホアキン・フェニックスが主演、『人生はビギナーズ』『20センチュリー・ウーマン』のマイク・ミルズが監督・脚本を務めたA24製作映画『カモン カモン』(原題:C’MON C’MON)が、4月より公開決定。日本版ビジュアル3点が解禁された。
NYでシングルライフを送るジョニーは、子どもたちへのインタビューを仕事とするラジオジャーナリスト。LAに住む妹から頼まれ、9歳の甥・ジェシーの面倒を数日間みることに。突然始まった共同生活は戸惑いの連続で…。ぶつかりながらも歩み寄ろうとする2人の想定外の日々が愛おしさに変わるまでを描いたヒューマンドラマだ。
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監督・脚本は、身近にいる大切な人をテーマに描き続けるマイク・ミルズ。自身の子どもをお風呂に入れているときに着想を得たと語る本作は、フィルモグラフィの中で一番の感動作との呼び声も高い。2021年のナショナル・ボード・オブ・レビューにおいてインディペンデント映画トップ10に選ばれたほか、「タイム」誌や「ヴァニティ・フェア」誌の有力誌が年間TOP10映画に選出、オバマ元米大統領が選ぶベストムービーにも選ばれるなど、アカデミー賞ノミネートへも期待が高まっている。
『ジョーカー』から一転!ホアキン・フェニックスが次に選んだのは心温まる物語
主人公ジョニーを演じたのは、『ジョーカー』(2019)で映画賞を総なめにし、アカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックス。その彼が次なる出演作に選んだのは、狂気のイメージを180度覆す温かで心優しい物語だった。子どもたちに振り回されるキャラクターを軽やかに演じており、好奇心旺盛で少し風変りな甥・ジェシーを演じる新星ウッディ・ノーマンとの掛け合いもなんとも微笑ましい。
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製作は『ムーンライト』『レディ・バード』『ミッドサマー』など、数々の話題作を生み出してきた気鋭のスタジオ「A24」。ホアキン、そしてミルズ監督とは今回が初タッグとなる。
さらに劇中には、ホアキン自らが聞き手となり、アメリカ各地の子どもたちへにインタビューした映像も散りばめられている。「君を幸せにするものは?」「未来に希望を持ってる?」などの問いに、自分の言葉で語る子どもたちを見ると、本作は監督が未来に託したラブレターなのだとわかるだろう。
”物語”へ導くための手段として美しいモノクロームの撮影を手掛けたのは、『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞ノミネートを果たしたロビー・ライアン。アメリカを代表するロックバンド「ザ・ナショナル」のメンバー、アーロン・デスナーとブライス・デスナーがサウンドトラックを担当している。
「関係性がとてもよく現れている」3つの日本版ビジュアル
今回解禁された日本版ビジュアルは、「撮影監督のロビー・ライアンによるもの」という特写カットの3点。ミルズ監督が「ストーリーの大きさを伝えるために3枚用意した。クランクアップの日に、自由にふざけあって撮影したんだ。長い時間を一緒に過ごしたから、俳優同士としても、友達同士としてもとても親密になった二人の関係性がとてもよく表現されている」と語るように、3枚それぞれが物語の世界観を伝えている。
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2人の心が近づいていく瞬間のビジュアルには「君の話を聞かせて」と語り掛けるコピー。跳びはねているジェシーを見つめるジョニーの複雑な心境が伝わる「大人も子供もどっちもどっち」、そして「大丈夫じゃなくても、大丈夫」というメッセージが込められた3枚で、いずれも2人の関係性が垣間見えるビジュアル。さらにグラフィックデザイナー出身のミルズ監督は「日本版ポスターも最高だね!ワンダフル!」と太鼓判、「何枚か送ってほしい」とコメントしている。
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『カモン カモン』は4月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。