日本を代表する俳優陣と、いまを賑わすスタッフが手を組んで誕生した、これまで見たことの無いような型破りな刑事コメディドラマ「No Activity/本日も異状なし」より、出演の岸谷五朗&岡山天音&岸井ゆきの3人の場面写真とコメントが到着した。
本作の注目は、何と言っても人間味があふれキャラが濃すぎる登場人物たちの絶妙な掛け合い。主人公の時田(豊川悦司)と椎名(中村倫也)のバディや警視庁無線連絡室の美里(木村佳乃)と阿漓羅(清野菜名)の指令官コンビ、そして犯人の諌山(岸谷五朗)と一条(岡山天音)と、人質にされてしまった茉莉(岸井ゆきの)の3つのグループが、それぞれ思わず吹き出してしまうような軽妙な会話劇を展開する。
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岸谷さんが演じる諌山は、前科7犯で今回麻薬取引に手を染めることになった裏社会の住人。何をしでかすか分からない異様な雰囲気と、常人には理解しがたい性癖も持つ、ちょっと危ないキャラクター。岸谷さんは自身の役作りに関して、「諌山という役を一人で固めていくわけではなく、一条と茉莉との掛け合いの中で諌山のキャラクターを変化させていきました」と、2人との掛け合いの中で役を変化させていったことを明かす。
また、岡山さんが演じる一条は、これまで普通の生活を送ってきた青年で、犯罪に手を染めるのは今回が初めて。初めてのヤマにも関わらずどこか飄々としており、自分と違った世界に住む諌山に興味津々な謎が多いキャラクターだ。岡山さんも「一条は状況に応じて新しい顔を見せて行くキャラクターなので、3人の関係性や一条の印象が常に変化していく過程を表現できたらいいなと思い演じました」と語る。
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そして岸井さんが演じた茉莉は、偶然麻薬取引の情報を知ってしまったことで、囚われの身になってしまった人質。実は茉莉も諌山や一条に勝るとも劣らない個性的なキャラクターで、危険な状況にも関わらず何故かワクワクしてしまうSNS依存症の女の子だ。岸井さんもまた、「茉莉は人質なのに犯人の2人と接していく中で関係性が変わっていきます。ですから岸谷さんのおっしゃる通りに現場で生まれるものを大事にしようと思い、前持って計算せずに演じました」と語り、やはり犯人役の2人との関係の中で役を変化させていたことを明かす。
予めキャラクターの色を限定させず、お互いの空気の変化を読みつつ役を作り上げるという、まるで生の即興演技かのようなユニークな役作りをした演技派3人の奇跡の化学反応と、彼らが織りなす想像を超えた展開は、本作の見どころの一つともいえる。
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自由度の高い撮影現場は、役者同士の見事な演技合戦だけでなく、ぶっとんだ“役者のクセ”も浮き彫りにしたようだ。岸谷さんは、茉莉役の岸井さんについて、「岸井さんはNGに気づいた時に、カットもかかっていないのに自分でまき戻そうとしているのにビックリしました」と本番中の岸井さんの驚きの行動を明かした。
ベテラン俳優さえも驚かせた“巻き戻し”に関して岸井さんは、「間違えた時、自分で巻き戻してやり直すことは以前英監督の映画で覚えました。その時、英監督からは他の現場でやってはいけないよと言われていたのですが、今回は英監督の作品なので、まーいいかと思いやってしまいました」と半ば確信犯であることを告白している。
「No Activity/本日も異状なし」はAmazon Prime Videoにて独占配信中。