韓国のアカデミー賞ともいわれる青龍映画賞で最優秀監督賞と脚本賞の2冠に輝いたラブストーリー『ユンヒへ』。この度、雪積もる冬の小樽で紡がれる母娘の旅や、その地に生きる人々をとらえた新場面写真10枚が一挙解禁となった。
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本作は2019年1月に小樽でクランクイン、韓国での撮影を挟んで同年3月に小樽でクランクアップ。まさに映画の舞台である冬に撮影が行われた。今回解禁となった場面写真で特に印象的なのが、小樽を訪れた主人公ユンヒ(キム・ヒエ)と娘セボム(キム・ソへ)が、雪深い中を静かに歩くシーン。この場面をはじめ、母と娘が真っすぐに向き合い絆の強さを感じさせるいくつかの場面の様子を捉えている。
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本作の脚本の構想を練っていたイム・デヒョン監督は、2017年に友人に誘われて小樽を訪れた際、小樽という町に観光地という側面だけでなくそこに暮らす人々の生活があることを強く感じ、物語の舞台として小樽で撮影することを決意した。監督は、そんな小樽との出会いを「シナリオの構想はそれ以前からありましたが、ロケ地は決めていませんでした。雪がたくさん積もっている空間が必要だったので、小樽を旅した時にここだと思ったのです。劇中のキャラクターはすでに私の心の中で、長い間をかけて一人ずつ作られていましたが、小樽という空間がキャラクターを肉付けして現実的な人物にするうえで役立ちました」とふり返る。
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そんな監督の個人的な体験が色濃く投影されている本作の中で丁寧に描かれていることの1つが、小樽に生きるジュン(中村優子)と伯母のマサコ(木野花)による暮らし。劇中では、2人が止まない雪に対して自然と口をついて出てくる言葉や、雪かきをする姿も捉えている。
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解禁となった新写真では、ジュンがひとりで寂しげに自宅前に佇むシーンや、セボムとボーイフレンドのギョンス(ソン・ユビン)がマサコの営む小さなカフェの中を覗く様子、マサコがジュンに語りかけるシーン、セボムがジュンのもとを訪ねる様子が…。
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そのほか、ジュンとある関わりを持つリョウコ(瀧内公美)や、ユンヒの元夫であるインホ(ユ・ジェミョン)など、主人公の2人を取り巻くキャラクターの姿も収められている。
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『ユンヒへ』は2022年1月7日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。