ロキが最後に姿を見せたのは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』。アイアンマンやキャプテン・アメリカたちが“過去”に戻った際、ふとしたアクシデントを見逃さなかった彼は四次元キューブ(スペースストーン)を手に時空の彼方へと消えた…。今回、そんなロキは何をやらかすのか? 謎に包まれた新たな時空の冒険が始まる!
謎の組織に囚われたロキが世界の歴史を塗り替える!?
今作は、ロキが“世界の時間を監視する”という謎の組織「TVA」(Time Variance Authority)に捕まるところから幕を開ける。解禁されている映像では、『エンドゲーム』で身勝手な行動をして時間の流れを乱してしまったロキが、改変した現実を自分で元に直すよう命じられている。いつものロキなら嘘や魔法でごまかして逃げようとするだろうが、「TVA」はかなり手厳しそうだ。
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「TVA」の出世階段を一気に駆け上がってきたラヴォーナ・レンスレイヤー、そしてハンターB-15は、ロキを一切信用していない。
だが、「TVA」でも特に危険な時間犯罪者の捜査を行うエージェント、メビウスは、一体何を考えているのか、“裏切り王子”ロキと手を組むというリスクを冒す。彼の飄々としたキャラクターは、ずる賢いロキとは対照的で、もしや凸凹の“名バディ”誕生となるのかも。
これまで散々人を欺き、振り回してきたロキだが、今作では厳しい監視のもと、お得意の御託を並べ、姑息なまやかしを駆使して(!?)歴史を正していくという、皮肉とひねりの利いた構図がポイントとなる。次々と変化するタイトルロゴが象徴するように、ロキの行動が影響を与えていく様々な“多次元世界”も気になるところ。
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もし、これまでのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品を熱心にチェックしてこなかったとしても、ロキというクセ者を主人公にした、新しい“もうひとつの物語”として、また、かつてないタイムトラベル・スリラーとしても十分見応えがありそうだ。
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ロキ役はもちろん、同役で一躍ブレイクし、超大作『キングコング:髑髏島の巨神』やドラマ「ナイト・マネジャー」で主演を務めてきたトム・ヒドルストン。さらに、ロキのお目付役となるメビウス役には『ナイト ミュージアム』『ワンダー 君は太陽』などのオーウェン・ウィルソン。
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ラヴォーナ役には、『美女と野獣』などで知られるググ・バサ=ロー、ハンターB-15役には、魔力や怪物、多次元世界などが登場したHBOドラマ「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」のウンミ・モサクなど、脇を固める俳優陣たちも見逃せない。
“裏切り王子”ロキ、憎めないヴィランのこれまで
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TVAのメビウスによれば、「50回は人を裏切っている」というロキ。“裏切り王子”の異名をとるヴィランではあるものの、 “兄上”ソー(クリス・ヘムズワース)や“父上”オーディン(アンソニー・ホプキンス)を真に憎んでいたというよりも、嫉妬や羨望、愛の渇望がこじれた結果で、知れば知るほど実は傷つきやすい繊細さが見えてくる。
初登場した『マイティ・ソー』(2011)では、ソーをそそのかして無謀な計画を実行させ、地球に追放。一時はアスガルドの玉座を手に入れた。自身が養子であることを初めて知ってショックを受け、実の父である氷の巨人にオーディンを襲わせるが、直前で心変わり。
その後、宇宙の彼方に消えたかと思いきや、『アベンジャーズ』(2012)では地球にやってきてS.H.I.E.L.D.から四次元キューブを盗み、サノスのバックアップでニューヨークを襲撃。何とかアベンジャーズがこれをくい止め、ロキはハルクにコテンパンにやられて降参する。
続く『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)では牢の中。エーテル(リアリティ・ストーン)に取り憑かれたジェーン・フォスターを救うための苦肉の策で、ソーに脱獄させてもらった。初対面のジェーンからは、ニューヨークの“お返し”でいきなりビンタされたことも。その後、敵にやられて命を落とした…かと思いきや、実は生きており、“オーディンになりすまして”再び玉座に居座った。
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『マイティ・ソー/バトルロイヤル』(2017)では、封印されていた邪悪な姉ヘラ(ケイト・ブランシェット)が現れた。惑星サカールまで飛ばされ、そこでソーやハルクと再会するが、すでに何度も騙されていたソーが一枚上手なところを見せて、置き去りにされる。でも、最後には、アスガルドの民を乗せられるほどの巨大な舟を用意してカッコよく駆けつけていた。
だが、兄弟がせっかく仲良くなれたのもつかの間、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でサノスに襲われ、命を落としてしまったロキ。これには多くのファンが悲しみに打ちひしがれ、「また嘘だと言って」と願う人が続出した。
ロキことトム・ヒドルストン自ら30秒で自己紹介!?\30秒で分かる!/
— マーベル・スタジオ[公式] (@MarvelStudios_J) May 24, 2021
トム・ヒドルストンが #ロキ のこれまでを解説する特別映像が到着
四次元キューブを持って消えた #ロキ のその後を描く新シリーズ⚡
『#ロキ』6/9(水)16:00より #ディズニープラス で毎週水曜日独占配信!#マーベルスタジオ pic.twitter.com/4Nn26V5JB0
そして今作で待望の復帰となったわけだが、このロキは『アベンジャーズ』で捕まった“過去のロキ”。ソーと協力し合うとは夢にも思わず、母フリッガやオーディンの死も(ましてや自分の死も)知らない、いまだ不遜で高慢なロキのままだ。ならば今作では、私たちのまるで知らないロキの姿を目にすることができるはずだ。
マーベルの物語の“転換点”となるドラマシリーズたち
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今作 「ロキ」はDisney+ (ディズニープラス)で独占配信されるマーベル・スタジオのドラマシリーズ第3弾。「ワンダヴィジョン」はシットコム、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は映画級のアクションとストーリーで注目を集めたが、常に想像を超えてくるマーベルらしさはきっちりと受け継がれていた。
また、前者には『アントマン&ワスプ』ウー捜査官や『マイティ・ソー』シリーズのダーシー、『キャプテン・マーベル』の大人になったモニカ、後者には『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のジモやシャロン・カーターが登場し、映画作品とのクロスオーバーも見どころとなった。
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「ロキ」では謎解き要素のあるタイムトラベルに加え、「TVAへようこそ!私はミス・ミニッツ」と自己紹介するアニメキャラクターの登場がこれまでにはなかった試み。今作と脚本家が同じ『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』(原題)からドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)や、タイムトラベルと関わりが深い『アントマン』シリーズからは3作目のヴィランと予想される征服者カーン(演じるのは「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」ジョナサン・メジャース)が登場するかも? 『ソー: ラブ・アンド・サンダー』(原題)のジェーン版ソー(ナタリー・ポートマン)との共演も見てみたいが…。
これまでアプローチされなかったキャラクターが深掘りされ、新たな物語への広がりを楽しめるのはドラマシリーズならでは。その強みを生かした、MCUの新章フェーズ4の“転換点”を目撃してみてほしい。
ディズニープラス「ロキ」公式サイト
「ロキ」は6月9日(水)よりディズニープラスにて独占配信開始。
<提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン>