ロキ(トム・ヒドルストン)はソー(クリス・ヘムズワース)の義弟。王位継承者である兄ソーへの嫉妬心から、兄弟の故郷アスガルドの王座を狙うようになる。そして『アベンジャーズ』ではアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)たちの敵として立ちはだかり、アベンジャーズ結成のきっかけになるなど、嘘と裏切りを愛する“ヴィラン”として様々なヒーローたちを翻弄してきた。

本作に至るまで様々な作品に登場してきた彼が、最後に現れたのは『アベンジャーズ/エンドゲーム』。アイアンマンたちが訪れた過去の世界で捕縛されていたロキが偶然に四次元キューブを手に入れると、即座に悪用しその場から逃げ出していた。数々の悪行の一方で軽率な失敗を繰り返したり、ときに兄弟の絆や家族愛を思わせたりと、ひと言で表すのが困難なほどに多くの魅力に溢れるロキは、完璧になりきれない姿もどこか愛らしく、“憎めないヴィラン”として世界中から愛されている。
本作は、そんなロキが『アベンジャーズ』のN.Y.の戦いの後、アベンジャーズたちから逃げ去った後の物語。時空を超えて逃げ出したロキは、“時間の流れを守っている”という謎の組織TVAに捕まり、“自分が改変してしまった現実を元に直す”という任務を命じられ、時間を超えて世界中を舞台にした冒険へと挑むことに。
解禁される映像では、最新のビジュアルにも描かれている、アニメーションの時計型の新キャラクター“ミス・ミニッツ”が、“裏切り王子”ロキを翻弄。可愛らしい見た目と落ち着いた語り口の一方、反抗的な者には乱暴な手段も使い、対象者を「法廷」へと送り込む。そんな謎に満ちた可愛い彼女に翻弄され、渋々TVAの制服に身を包んで任務へと挑むロキ。しかし任務中は、あらゆる場面で用意周到に裏切りを画策している様子も…。
TVAエージェントたちからは「彼を信用してはダメ」「絶対認めない」…と散々な言われっぷりだが、意に介さずにクールに我が道を行くロキは、きっと今回も想像のナナメ上を行く行動を見せてくれるに違いない。ラストには、お馴染みのソーとロキの故郷アスガルドと地球などを繋ぐ、虹の架け橋“ビフレスト”を思わせる光も登場し、MCUとの連動を予感させている。
アベンジャーズたちから逃げ出した、“裏切り王子ロキ”は世界の“時間”を股にかけた冒険で今度はどんな“悪戯”を見せるのか。謎解きタイムトラベル・スリラーがまもなく幕を開ける。
「ロキ」は6月9日(水)16時よりディズニープラスにて日米同時配信。