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ハイリスク・ハイリターンの違法くじの予想を立て、賭け屋との橋渡し(走り屋)を生業としている孤児の少年ロム。予告編では、同じ境遇に立つ同業者のライバルフックと激しく競い合いながら、ホーチミンの寂れた狭い路地や大通りを縦横無尽に駆け巡る姿が活写。
ベトナムでは庶民の生活の一部になっている“闇くじ”に翻弄される人々の様子も、容赦のない暴力とともに悲哀を滲ませながら描き出されている。
検閲&修正の苦難を経て『TENET テネット』を超える大ヒット
新鋭チャン・タン・フイ監督の長編デビュー作にして、世界で輝かしいデビューを飾った本作だが、社会主義国家のベトナムにおいて顕在化させたくない“闇くじ”を描いたことで、当局の検閲が入り、修正を余儀なくされる。そうした苦境を乗り越え迎えた本国での公開は、ロングランヒット中だったクリストファー・ノーラン監督の超大作『TENET テネット』を興行成績で上回る驚くべきヒットを記録。ミニシアター文化のないベトナムで、インディペンデント映画が商業的にも成功をおさめる一大センセーションを巻き起こした。
新世代の寵児のもとに、才能豊かなメンバーが集結
過酷な環境下、必死に生き抜く主人公ロムを監督の実弟でもあるチャン・アン・コアがエネルギッシュに体現。『青いパパイヤの香り』『ノルウェイの森』で知られる名匠トラン・アン・ユンがプロデューサーとして参加、編集にはアピチャッポン・ウィーラセタクン監督作品を手掛けるタイの名編集者リー・チャータメーティクン、音楽は河瀬直美監督『朝が来る』など国際的に活躍するトン・タット・アンが担当。臨場感あふれるカメラワークの立役者は、フイ監督が絶対の信頼を置く若手撮影監督グエン・ヴィン・フックが務めている。
『走れロム』は7月9日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。
過酷な環境下、必死に生き抜く主人公ロムを監督の実弟でもあるチャン・アン・コアがエネルギッシュに体現。『青いパパイヤの香り』『ノルウェイの森』で知られる名匠トラン・アン・ユンがプロデューサーとして参加、編集にはアピチャッポン・ウィーラセタクン監督作品を手掛けるタイの名編集者リー・チャータメーティクン、音楽は河瀬直美監督『朝が来る』など国際的に活躍するトン・タット・アンが担当。臨場感あふれるカメラワークの立役者は、フイ監督が絶対の信頼を置く若手撮影監督グエン・ヴィン・フックが務めている。
『走れロム』は7月9日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。