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ロサンゼルス野外のグランドパークやシドニーのオペラハウス、アントワープの聖母大聖堂など、世界各地のシンボリックな場所で次々と開催し話題となった“眠り”がテーマのコンサート「SLEEP」。本作は、その全貌とその裏側を、企画者で「スリープ」の作曲・演奏も手掛けた音楽家マックス・リヒターの素顔と共に追いかけるドキュメンタリー。

到着した映像では、リヒターが「スリープ公演へようこそ、8時間の子守歌です」と観客へ呼びかけるシーンからスタート。真夜中から明け方まで、ベッドに横たわって聴く眠りのための演奏が始まるのだ。
世界各地での公演の模様も映し出され、舞台の前にずらりと並ぶベッドと、そこで横たわりながら音楽を聴く観客がいるということがどの公演も共通していることが分かる。
脳科学者のデイヴィッド・イーグルマンは「彼が目指したのは深いノンレム睡眠時の脳波とリズムが調和する音楽を作ることだ」と解説しており、リヒターは「睡眠状態の心と対話するための音楽」「子宮内の胎児の聴覚環境を再現」とこだわりを明かし、「加速し続ける現代の生活に無言の抗議の意味を込めこの作品を作った」とコンサートへの思いを語っている。
『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』は3月26日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。