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本作は、ブラジル人監督フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデが、自身の半生を基に描く成長ストーリー。イスラエル系の母とパレスチナ系の父を持つ少年エイブは、文化や宗教の違いから対立する家族に悩まされるなか、料理を作ることが唯一の心の拠りどころ。ある日、世界各地の味を掛け合わせたフュージョン料理を作るブラジル人シェフのチコと出会い、自分にしか作れない料理で家族を一つにしようと決意する。

今回到着した映像は、エイブが一人でフードフェスに行き、チコとフュージョン料理に出会うシーンだ。
家族から逃げるようにフードフェスに出向いたエイブは、チコのお店に目が止まり、「手伝うよ」と声を掛けるが、少年を雇うわけにもいかず、チコに突き放されてしまう。しかし、このまま帰りたくないエイブがベンチに座っていると、チコがレモネードとアカラジェを持ってきてくれた。
祖母のファラフェルに似たそのアカラジェは、チコの祖国ブラジルの料理をジャマイカ風味にしたもで、エイブはフュージョン料理だと目を輝かせる。そして、チコにルーツを聞かれたエイブは、複雑な構成を説明して笑い合う…という、2人の運命の出会いを収めた映像だ。

そんな本作の舞台、N.Y.ブルックリンは、あらゆる移民が暮らし、多様性に溢れている街。様々な文化が入り混じり、独特のお洒落な街並みが広がり、新しいカルチャーやトレンドを生み出し、映画の作り手も注目する場所。そんな一度は行ってみたい、魅力溢れるブルックリンの街を舞台にした映画も合わせてピックアップ。
『ブルックリン』(’15)
シアーシャ・ローナンが主演を務め、アイルランドの田舎町からN.Y.のブルックリンに移住し、戸惑いながらも自分の居場所を確立していく姿を描いた成長物語。

アカデミー賞で作品賞、主演女優賞、脚色賞の3部門ノミネートを果たした本作は、新天地の慣れない生活とホームシックで涙に暮れる日々を送る彼女の姿に共感必至。新しい出会いもあり、徐々に環境に馴染んでいく彼女。気持ちの変化は、身につけるファッションにも現れている。
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『ブルックリンの恋人たち』(’14)
アン・ハサウェイが主演し、製作も務めた作品。事故で昏睡状態に陥った弟の日記を基に、彼の歩んできた道を辿り、弟が憧れていたミュージシャンと心を通わせていくラブロマンス。

弟が好きだったであろう街の雑踏などを録音して聞かせるため、ブルックリンの街を歩き回るシーンがあり、映画では美しい夜景や観光スポットも鑑賞することができる。
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『アニー・ホール』(’77)
鬼才ウディ・アレン監督が放つ本作は、N.Y.を舞台に、都会に生きる男女の恋と別れを独特の皮肉を込めたユーモアと共に綴ったラブコメディ。うだつの上がらないスタンダップコメディアンのアルビーは、ダイアン・キートンが演じる歌手志望のアニーと出会い同棲を始めるが、次第にすれ違い2人の溝は深まっていく――。
「ラルフローレン(RALPH LAUREN)」が衣装提供しており、その着こなしは70年代後半のファッション業界に大きな影響を及ぼし、伝説として語り継がれている。ダイアンが魅せるマニッシュなスタイルは必見だ。
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『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』(’14)
モーガン・フリーマン&ダイアン・キートンの初共演作。画家のアレックスと妻ルースは、ブルックリンの絶景が望めるアパートメントの最上階に住んでいるが、近頃、足腰の衰えを感じ、アパートを売りに出してエレベーター付きの住宅に引っ越すことに――。大物俳優2人が夫婦を軽やかに演じるヒューマンドラマだ。

ブルックリンの美しい街並みを一望できる部屋は、センスの良い家具が揃っており、唯一無二の部屋は理想の住まい。観ればきっとブルックリンに住みたくなる一本だ。
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『エイブのキッチンストーリー』は11月20日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。