タイトルの「ダニエル」とは、主人公ルークにしか見えない“空想上の親友(イマジナリー・フレンド)”のこと。幼少期のある事件をきっかけにその存在を封印していたルークだったが、時が経ち孤独と不安に苛まれたことで、長年の封印を解き再びダニエルを呼び起こす。
カリスマ性溢れる美青年の姿で現れたダニエルの助言によって、ルークの生活は一変。何もかもが順調に進み、やがてダニエルは必要なくなっていく。しかしダニエルはそれを許さず、次第にルークの精神を支配しようと動き出すことに――。
内気で繊細な青年と、圧倒的カリスマ性を持つ“空想上の親友”、両極にある2人の関係を描いた本作。主人公ルーク役は、『ショーシャンクの空に』のティム・ロビンスと『デッドマン・ウォーキング』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したスーザン・サランドンを両親に持つマイルズ・ロビンス。
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ダニエルに翻弄され自己喪失していく難しい役どころを熱演し、第52回シッチェス・カタロニア国際映画祭で男優賞を受賞。初主演映画にして高い評価を集め、若手演技派として注目されている。
また、妖しく美しい“空想上の親友(イマジナリー・フレンド)”ダニエル役には、アーノルド・シュワルツェネッガーの息子であるパトリック・シュワルツェネッガー。端正な顔立ちと父の面影も感じさせる親しみやすさで人気急上昇中。本作では、爽やかで愛嬌溢れるこれまでのイメージから一変、妖艶さ漂う謎多き“空想上の親友”役に挑戦、美しさの中に狂気を感じさせるキャラクターで新境地を見せている。

異色のブロマンスから狂乱のクライマックスへ、予想もつかない展開を迎える2人を見事に演じ切った、マイルズとパトリックの熱演は必見となりそう。
そして製作を手掛けたのは、世界的大ヒットシリーズ『ロード・オブ・ザ・リング』でも知られるイライジャ・ウッド。2010年に制作会社を設立して以来、個性的な作品を精力的に製作し、いまや映画ファンからもプロデューサーとして一目置かれる存在となっている。
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監督・脚本は、次世代のスリラー/ホラーの担い手として期待を集めるアダム・エジプト・モーティマー。自身も子どもの頃に“空想上の親友”を持った経験があるとか。
新たな魅力を見せたキャスト陣の熱演に加え、先が読めないストーリー展開が評判となった本作は、辛口映画批評サイト「Rotten Tomatoes」で91%フレッシュという高評価を記録(2019年7月9日時点)している。
『ダニエル』は2021年2月5日(金)より新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイント、グランドシネマサンシャインほか全国にて公開。