第72回エミー賞のノミネーションが発表された。放送局・動画配信サービス別の結果としては「Netflix」が最多160ノミネーションを獲得し、首位に立った。この数字はエミー賞史上、最多。昨年は「HBO」が137でトップだったが、今年は107ノミネーションで「Netflix」に大きく差を付けられ2位に沈んだ。動画配信サービスに参入して間もない「Disney+」は19、「Apple TV+」は18、コンテンツは全て10分未満の短編であるというユニークな試みを行う「Quibi」も10ノミネーションと健闘。番組別では「ウォッチメン」(26)、「マーベラス・ミセス・メイゼル」(20)、「オザークへようこそ」(18)、「キング・オブ・メディア」(18)、「マンダロリアン」(15)、「シッツ・クリーク」(15)、「サタデー・ナイト・ライブ」(15)、「ザ・クラウン」(13)が上位に。ここ数年、賞レースで必ず話題に上る「俳優部門の候補者が白人ばかり」という問題も、エミー賞では解消されつつあるようだ。「Variety」誌によると、今年のエミー賞の演技部門では黒人の候補者は102人中35人で、34.3パーセントを占めているという。例としては主演男優賞(ドラマ)のスターリング・K・ブラウン(「THIS IS US」)やビリー・ポーター(「POSE/ポーズ」)ら常連や、エミー賞ノミネートが初となる主演女優賞(ドラマ)のゼンデイヤ(「ユーフォリア/EUPHORIA」)など。第72回エミー賞は9月20日(現地時間)に放送予定。司会はジミー・キンメルが務める。