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今回解禁になったのは、本作の舞台裏を切り取ったメイキング写真。カンバーバッチやシャノンらキャストが、セットの中で監督とコミュニケーションを交わす貴重な場面を見ることができる。
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当初、ハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行などに対する「Me Too」運動の高まりにより公開延期となっていた本作。そこからの復活劇に一役買って出たのは、巨匠マーティン・スコセッシだ。当初のトロント映画祭で披露された本編は、ワインスタイン・カンパニーの強い圧力によってまとめられた、製作陣にとって不本意なバージョンだったという。
アルフォンソ・ゴメス=レホン監督の師匠で、本作の製作総指揮であるスコセッシ監督は製作陣による再編集を支援。監督たちは、超多忙なスター俳優たちを集めて再撮影を敢行し、渾身の“ディレクターズ・カット”を完成させ、2年越しの全米公開を成し遂げた。日本では製作陣により正式に監修、許諾されたディレクターズ・カット(インターナショナル版)が公開となる。
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この映画の脚本はまず、本作で製作も務めたロシアの映画監督ティムール・ベクマンベトフに、その後ゴメス=レホン監督に渡った。本作の脚本を読んだ当時の感想をゴメス=レホンは、「繰り返し読むにつれ、多くのものが見えてきた。成功とは何なのか、闘いに勝つために、人はどこまでやれるのか。名を挙げるためにどこまで卑劣になれるのか」とふり返る。
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また、プロデューサーのベイジル・イヴァニクはゴメス=レホンに監督を依頼した経緯について、「この作品はアルフォンソに撮ってもらいたかった。アルフォンソも、この作品を時代劇のような雰囲気ではなく現代的なタッチにしたいと考えていた。アルフォンソはスコセッシの弟子で、様々な手段を使って遊ぶんだ。カメラ、モンタージュ、音楽などを使って、ライブ感と面白さを出し、インパクトのある映像にしたいと考えていた」と、映画界の巨匠マーティン・スコセッシ仕込みの現代的で独特なタッチを生み出したことを明かしている。
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『エジソンズ・ゲーム』は6月19日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。