Appleがオリジナル映画『The Banker』(原題)のプレミア上映を中止した。同作は、プロデューサーのひとり、バーナード・ギャレット・Jr.の父を描いた実話に基づくストーリー。サミュエル・L・ジャクソンとアンソニー・マッキーが出演している。今月5日に開催されたプロモーションイベントに、バーナードは監督のジョージ・ノルフィと出席したが、このイベントをきっかけに全てのPR素材からバーナードの名前が削除された。さらに木曜日(現地時間)にAFI映画祭で予定されていたプレミア上映も中止となった。Appleは上映を中止とした理由の詳細は明かしていないが、「The Hollywood Reporet」によると、バーナードと15歳ほど年の離れた2人の異母妹シンシア&シェイラ・ギャレットが、バーナードと住んでいた若い頃に数年に渡って性的暴行を受けたと訴えているからだという。同作ではバーナードの父が最初の妻と結婚していた時代が描かれているが、2人が離婚した後に起こったことも婚姻中に起きたこととして描かれているとのこと。タイムラインの微調整が行われており、それは自分たちと自分の母親を映画に登場させなくて済むためだというのがシンシアたちの主張だ。なお、劇中にはバーナードも登場していない。同作は12月6日に劇場公開、来年1月に「Apple TV+」に配信予定で、いまのところこれらの予定に変更はない。