東京国際映画祭の命題の1つである「映画の未来を開拓する」というテーマに則って中学生たちが映画を作った「TIFFティーンズ映画教室2019」の上映がありました。24人の中学生が暑かった夏に頑張って作った映画4本のスクリーンでのお披露目です。夏にも作品は観ていたのですが、やはりスクリーンで観ると全然違う。客席は満席。場内はとても温かく幸せな雰囲気に満ちてました。そんな中で上映される映画は幸せに尽きるというものでしょう。今日スクリーンで映画を観ながらつくづく思ったのは、映画はスクリーンに映し出される反射の光であって、テレビやパソコンとは違って自ら発光はしないんですね。昼間の太陽が明るすぎて星を見えなくしてしまうように、モニターが明るすぎると画はとんでしまいますが、夜空に光る月が太陽の光を反射して美しく夜空を灯すように、映画もスクリーンで色んな思いを反射して美しく光るのだなと。今日の中学生たちの映画は本当に眩しかった。映画が輝いてました。ここにこそ映画の未来がある。そう確信しました。でも、実は僕が映画館で一番好きなのは、スクリーンの反射光にさらに反射しているお客さんの姿です。映画を観ているお客さんの映えてる顔が好きなんです。そういう意味でも、今日の上映は最高の笑顔に溢れていて、最高でした。映画祭で目指すべきものが見つかった気がします。