アンジェリーナ・ジョリーが美しき最強のヴィランを演じ、いまや彼女の代表作となった『マレフィセント』に続編が誕生。冒頭のように語るアンジェリーナの言葉を裏づけるかのごとく、前作から5年の歳月を経た『マレフィセント2』は、時間の流れを感じさせる作品に仕上がった。
シリーズを通して描かれる「オーロラの成長」
「鍵になっているのは、オーロラ(エル・ファニング)の成長。前作のオーロラはまだ子どもで、子どもとの関係を築くマレフィセントの姿が描かれていた。続編では、若い女性になったオーロラとマレフィセントの関係が描かれる。結婚やその先の人生が絡む物語にもなっている。もし第3作ができるとしたら、オーロラは母親になっているかもしれない。そういった成長を描けるシリーズであるところも、私が『マレフィセント』を気に入っている理由なの」(ジョリー)。

無垢なプリンセスだったオーロラは、いまや妖精の国の女王に。その傍らには、実の母親のように彼女を愛するマレフィセントの姿がある。続編では、そんな2人の絆が試される事態が発生し…。マレフィセントの心に平穏が訪れる日は来るのだろうか。
「マレフィセントはエモーショナルなキャラクター。いろいろな意味で、自然の本質に近いのだと思う。花を咲かせたり、津波やハリケーンを起こしたり。美しくも厳しい自然と同じように、彼女にはいろいろな側面がある。気持ちを上手く抑えられず、かなり過激な形で表現することもある。それは前作で語られたように、傷つけられ、トラウマを背負ったからでもあるの。傷つけば、誰にでも変化は起こるもの。特に、女性は身体的な変化を経験する生き物。傷を受ければ、本来の柔らかさは失われていく」(ジョリー)。
