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通常ピクサーの場合、声の収録はひとりずつ行われることが多いのだが、今作で異例の方法が取られた理由は、ウッディとボー・ピープの関係性が物語においてとても重要になるから。ジョシュ・クーリー監督は「子供のそばにいることが一番大切だと思っていたウッディにとって、ボー・ピープとの再会は衝撃で、大きな決断を下すことになるんだ。だから2人の関係をよりリアルに描く必要があったので、トム・ハンクスとアニー・ポッツには一緒に声の収録を行ってもらったよ」と語る。だからこそ、この2人の息の合った掛け合いによって、ウッディとボー・ピープに感情移入できる物語が出来上がっていったのだ。
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1作目の『トイ・ストーリー』、『トイ・ストーリー2』に登場し、いつもウッディのことを気にかけていたヒロインのボー・ピープ。2作品合わせて登場時間がわずかだったにも関わらず、ファンからは人気が高かったが、『トイ・ストーリー3』では「ボーはほかの子供部屋に行ってしまった」というウッディの台詞で語られるだけで、ウッディやバズらおもちゃたちと離れ離れになっていた。
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しかし、今作ではウッディたちと別れてしまった過去、そしてウッディとの運命的な再会が描かれ、広い世界を知ったボー・ピープがウッディに大きな影響を与えるキャラクターとして登場している。クーリー監督は「この映画の制作初期段階では、ボー・ピープが再登場することは決まっていたよ。もしウッディに『人生で一番思い出に残る瞬間は?』と聞いたらきっと『ボー・ピープと再会した時』と答えると思ったんだ。ウッディにとってボーとの別れはかなり辛いものだった。そんな2人が再会し、ボーの存在はウッディ自身が変化する原動力になると思った」と明かし、ウッディとボーの関係を丁寧に描く必要があったことに触れる。
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そこでトム・ハンクスとアニー・ポッツがシリーズ史上初めて、一緒に声の収録を行うことに。トムとアニーのアドリブを交えた収録はとても息がぴったり合ったものとなり、2人のユーモアたっぷりの掛け合いがキャラクターを描く上ですごく役に立ったとクーリー監督は明かしている。
「2人とも頭の回転が速くて、ユーモアのセンスがたっぷりなんだ。2人の掛け合いは、まるでボクシングマッチを見ているようだった。最初からトムとアニーは劇中のウッディとボー・ピープのように最高のコンビだったよ」と語る。トムとアニーのリアルな仲の良い関係性が劇中のウッディとボー・ピープの掛け合いを軽快にし、結果的に2人の関係にいい影響を与えたようだ。
ウッディは広い外の世界を知ったボー・ピープと再会することで、最終的に大きな決断を下すことに。衝撃的ともいえる結末は、劇場で確かめてみてほしい。
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『トイ・ストーリー4』は全国にて公開中。