現地時間6月10日、日本時間6月11日に開幕された仏・アヌシー国際アニメーション映画祭にて、ポノック短編劇場『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』のフランスプレミア上映がスクリーニングイベントとして開催。米林宏昌監督らによるティーチイン後に、オリンピック短編アニメーション映画制作が発表された。
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若い世代を含む世界の観客とオリンピックの価値である「Excellence/卓越」「Friendship/友情」と「Respect/尊重」のメッセージをテーマに、すでに短編アニメーション映画を鋭意制作中。作品完成後は、オリンピック・ミュージアム(スイス・ローザンヌ)に収蔵されるほか、来年のアヌシー国際アニメーション映画祭、東京2020オリンピック開催期の上映を検討し、今後開催される各オリンピック開催地において上映される予定という。
IOCのスタジオポノックへの委託は、オリンピック文化遺産財団が主導する国際芸術、文化プログラムの一環であり、先進の現代芸術家によるオリンピック・ムーブメントの基礎となるスポーツと文化の融合の再認識と強化、また、オリンピックの価値をめぐる社会との新鮮で活発な対話の促進を目的とする。
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フランシス・ガベ氏 オリンピック文化遺産財団ディレクター コメント
アニメーション制作会社である、スタジオポノックを知ると同時に、創造的才能溢れる制作陣と共に短編アニメーション映画を制作することに興味を抱き、彼らがオリンピックの価値である「Excellence/卓越」「Friendship/友情」「Respect/尊重」をどのような美的、物語的視点で再解釈するか、世界で評価されている美しい手描きアニメーションで如何に表現するかに興味を持ちました。
この映画は、人類に関する世界的にも普遍的なテーマに焦点をあて、東京2020大会への興奮に寄与するだけでなく、これからの未来を担っていく子どもたちや若い世代に多大なる影響を与えるものになるはずです。
西村義明氏 スタジオポノック代表取締役/プロデューサー コメント
世界で初めてオリンピズムをアニメーション映画として表現する貴重な機会に恵まれ、大変光栄です。昨年夏に、国際オリンピック委員会の方々とお会いし、お話をいただいた当初は、お引き受けするのを躊躇しました。僕たちのアニメーションと、あのオリンピックの光景、アスリート達の姿が結びつかなかったからです。
しかし、彼らの提案は違いました。描くのはオリンピズムであり、オリンピック競技を描いて欲しいわけではない、子ども達に向けて作って欲しい、という熱のある提案でした。世界的行事のイズムを表すという分を超えた仕事に、重圧はありますが、オリンピックを楽しみに待つ世界の子どもたちの顔を思い浮かべながら、美しく、楽しく、そして歓びをもって、競争の末にオリンピックが見せてくれる「もうひとつの価値」を真正面から描きたいと思っています。
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