『The Invisible Life of Euridice Gusmao』(カリム・アイヌズ監督/ブラジル) 『Evge』(ナリマン・アリエフ監督/ウクライナ) 『Beanpole』(カンテミル・バラコフ監督/カバルダ・バルカル共和国) 『The Swallows of Kabul』(ザブー・ブライトマン&エレア・ゴベ=メヴェレック監督/仏) 『A Brother’s Love』(モニア・ショクリ監督/カナダ) 『The Climb』(マイケル・アンジェロ・コヴィノ監督/アメリカ) 『Joan of Arc』(ブリュノ・デュモン監督/フランス) 『Chambre 212』(クリストフ・オノレ監督/フランス) 『A Sun That Never Sets』(オリヴェール・ラクセ監督/フランス) 『Port Authority』(ダニエル・レソヴィッツ監督/アメリカ) 『Papicha』(ムニア・メッドゥール監督/フランス) 『Nina Wu』(ミディ・ジー監督/ミャンマー) 『Liberte』(アルベール・セラ監督/スペイン) 『Bull』(アニー・シルヴァースタイン監督/アメリカ) 『Adam』(マリアム・トゥザニ監督/モロッコ) 『Summer of Changsha』(ズー・フォン監督/中国) 『The Bears' Famous Invasion of Sicily』(ロレンツォ・マットッティ監督/イタリア) 『Odnazhdy v Trubchevske』(ラリサ・サディロヴァ監督/ロシア)
『The Invisible Life of Euridice Gusmao』 (カリム・アイヌズ監督/ブラジル)(写真) アイヌズ監督は2014年の『Praia do Futuro』がベルリン映画祭のコンペに入っています。あまり記憶にないので当時のメモを読み返してみると、僕は全く気に入らなかったらしい。ブラジル人とドイツ人の男性の恋愛を描いた内容に対して、異性愛だったらとても陳腐で見ていられない物語が同性愛だと許されるのだろうか、と大変憤った感想が書いてある。そうだったっけかな…。
新作の『Joan of Arc』はその正式な続編で、戦争での活躍から裁判に至るジャンヌ・ダルクの後半生が描かれるようです。主演の少女も『Jeanette』と同じ。そして今回もミュージカルであるようなのですが、ヘビメタではなく、主に80年代に活躍したフランスのポップシンガーのクリストフが音楽を手掛けるとのことで、かなり雰囲気は変わるかもしれません。とはいえ、もう観るまで全く分からない。かなり楽しみな1本です。
『The Bears' Famous Invasion of Sicily』 (ロレンツォ・マットッティ監督/イタリア) イタリアのアーティスト、ロレンツォ・マットッティによるアニメーション作品。原作はディーノ・ブッツァーティによる絵本の「シチリアを征服した熊の物語」(日本でも出ています)で、寒さと飢えに耐えかねた熊たちが山を下り、人間の住む町にやってきて様々な体験をする、というもの。
「独特のビジュアルと色彩は見る者を驚かせるだろう」とカンヌの公式HPに記述がありますが、素晴らしい映像が期待できそうです。本作と、上述の『The Swallows of Kabul(カブールの燕たち)』は、ともに6月のアヌシー国際アニメ映画祭のコンペ入りが決まっているとのこと。名優トニ・セルヴィッロはじめ、声優陣も豪華です。
『Odnazhdy v Trubchevske』 (ラリサ・サディロヴァ監督/ロシア) カンヌのHPから選定コメントを粗約で抜粋します:「サディロヴァ監督はいままで5本の長編を手掛けている。ここ数年は新作が無かったが、今回現代ロシアの田舎を舞台にしたラブストーリーで戻ってきてくれた。役者が素晴らしく、演出は洗練され、監督の注ぐ目線が温かい。女性の期待や辛抱や勇気といったものが、あるいは自由や欲望やフラストレーションといった思いが、重々しくない形で検証されていく。カンヌは初めての参加となるサディロヴァ監督を歓迎する」。